バク宙

夏には夏季オリンピックがあります。しかしウインタースポーツも負けてはいないようです。フィギュアスケートのルールが変更になりバックフリップ(バク宙)が減点の対象とならなくなりました。なぜそうなったのかを調べてみました。

フィギュアスケートのルール変更「バク宙」OKに他には?

6月に入りスポーツ界はパリオリンピックに向けて盛り上がってきています。そんな中フィギュアスケートではバク宙がルール上OK!になりました。国際スケート連盟の総会で決まったようです。

今まではエキシビションでしか見ることのない演技だったと思います。危険な演技ということで演技で行うと2点減点になります。

2024年3月の世界選手権男子フリーでアダム・シャオ・イム・ファ(仏)がバク宙を披露しルール上は2点減点されたようですが3位に入りました。小数点以下2桁までの点数を競う競技で2点減点は順位に大きく関わることだと思います。

氷の上ですのでやはり危険であるとは思います。また穴が開く等の意見もあり、容認するのは大変のようでした。でもルールの変更により2点減点されることはないようですが、加点されることもないようです。横回転で飛ぶジャンプとは別の扱いになるようです。

また、同様にシングルのフリー演技のジャンプ数を7回から6回に、また連続ジャンプは3度から2度に減らすようなルールの変更もあったようです。

誰が演技に取り入れる。リスクは?

スケート男子と言えば日本では羽生結弦が有名でしたが、宇野昌麿も引退した今、日本のトップスケーターは鍵山優真(21)を筆頭に若返りを図っていると思います。日本の男子スケート界は今明るい材料は個人的に少ない様に思います。

世界ではアメリカにネイサン・チェンがいます。この人は身体能力が高く、羽生結弦より若いこともあって、早くに4回転を成功させ北京オリンピックで金メダル獲得。その後は引退状態です。大学で学業を優先しているようですが、エキシビションでバックフリップやっていましたね。

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この投稿は2年前のものです。今は学業を優先して医師の夢に向かっているようですので実質引退状態ですね。

あとはシャオ・イム・ファ(仏)ですね。この選手は公式の大会で3回はやっているようです。2023年10月の上海トロフィー、2024年1月の欧州選手権、3月の世界選手権です。振付師とも競技した結果の実施だったようです。

振付師はインタビューの中で「本人は常に新しいことに挑戦し、このスポーツを進化させたいと思っている」と語り、

シャオ・イム・ファは「減点されることはわかっていたけれど、この技を再び競技に戻して、スポーツをプッシュしたかった」と言っていたようです。

バックフリップ シャオ・イム・ファ
                 引用元:Nunber web 2024.1.18記事
1976年に「危険な技」として禁止されているが当時から演じる選手は少なかったようで当時テリー・クビカ(米)が1人やっていただけのようです。

確かに氷の上で、足もツルツル滑る状況でバク宙はリスクしかない気がしますね。加点の対象になってくるのかが今後の鍵になりそうですね。

人の進化、ルールがついて来る。

人間の進化は凄まじいものがあります。特にスポーツにおいてはよく分かるところがあります。何年の前のスケートの映像と今の映像を見比べると全然違うのがわかりますよね。

ルールの変更も2年に1度行われているようです。1976年から48年経過し男子は4回転がスタンダードとなりました。女子に関しても4回転する選手も出てきているようですので、ルールが後からついてきている状況のようです。

表現する方法としてのフィギュアスケートと競技としてのフィギュアスケートは少し意味合いが違いますが、採点競技ですのでいかに人の心を動かす表現が出来るのかといったところを点数にするのは難しいところがあると思います。

タイムとか先に着いたとかで優劣が決まる競技ではない為にルールがあり、それに則って競技を行うので時間であったり、回転の数や構成等細かいルールが決められています。ルールがあるから競技として成り立つと思います。

うーん奥が深い!

まとめ

今回フィギュアスケートの「バックフリップ」がルール上解禁になりますが、考えて見るとあの動きを足元が滑る状況で平然と行っていることを考えるとやはりリスペクトすることばかりです。

バックフリップをする選手が増えるとは思いません。スケートを見る側としては、減点される要素がない状況でどれだけ人を感動させることが出来るのか、今後楽しみにしていきたいと思います。