将棋の藤井聡太さんがプロになったのは中学生の頃だったと思います。それから10年ほど経過するとあっという間に将棋のトッププレイヤーに成長しました。将棋のタイトル全八冠を持ち続けて225日後、時代が動きました。
先日藤井聡太八冠を破り、新叡王となった伊藤匠叡王の今後の活躍が気になったので調べてみました。
次回の対局は誰といつ?
藤井聡太の持っていたタイトルの叡王を戦いの後に勝ち取り、伊藤匠新叡王となったわけですが、今後の将棋はどうなるのかと思い少し調べてみました。
とりあえず次の試合もどんどん組まれているようでした。
06/29 将棋日本シリーズ 1回戦 稲葉陽 八段
07/10 順位戦 B級2組 郷田真隆 九段
07/18 銀河戦本戦トーナメント 村山慈明 八段
08/03 将棋日本シリーズ 2回戦 永瀬拓矢 九段
08/07 順位戦 B級2組 屋敷伸之 九段
09/04 順位戦 B級2組 服部慎一郎 六段
10/09 順位戦 B級2組 北浜健介 八段
と結構先まで決まっているようです。この間に棋王戦のトーナメントが入ってきたり、将棋日本シリーズが入ってきたりするようです。
注目はやはり直近の6月29日に将棋日本シリーズの戦いではないでしょうか?
叡王になって初戦でもありますし、叡王としてどういう将棋をするのか気になるところではあります。
来年2025年の4~6月には叡王の防衛戦も予定されているようです。誰が挑戦するのかも、1年後にはなりますが楽しみが増えました。
泣かせた男からタイトルを奪った男へ
伊藤匠新叡王ですが、藤井七冠とは同学年で小学校低学年時代からライバル同士だったようです。
平成24年の小学校の全国大会でのこと、対戦を果たし、、伊藤匠氏が勝ち、藤井聡太氏が負けて号泣したエピソードがあるようです。
その後藤井はどんどんと将棋界の記録を塗り替えて行きました。そこでのエピソードから「藤井を泣かせた男」との異名が着いたようです。
しかし常に先を行く藤井の背中を追っているような人生を送っています。
藤井の後を追うような形で奨励会の入会、三段リーグなど経験し、平成30年2月、藤井の史上初、中学生による全棋士参加棋戦の優勝が懸かった朝日杯将棋オープン戦決勝では記録係りを務めていました。当時はまだ三段だったそうです。
一応高校に進学をしますが、1週間ほどで退学し2年後、17歳で当時の最年少棋士となりました。その後令和3年度に藤井の5年連続年度勝率1位を阻止する活躍を見せていたようです。
そして、6月20日にライバルであった藤井叡王を破り、新叡王となりました。
「泣かせた男からタイトルを奪った男」となりました。
その後のインタビューに藤井七冠は「笑みを浮かべた質問」があったそうです。
笑みを浮かべた質問とは?
記者の方が藤井七冠に質問をしたそうです。「同世代のタイトルホルダーが生まれまして、そういったライバルがいることはどう受け止められていますか?」
この質問があった時に少し間を置いて、少し笑みを浮かべたそうです。
日頃からあまり多くは語られない棋士達の素顔を見せた瞬間だったのではないかと思いました。
どういう意味があったのかはわかりませんが、小さい時から抜きつ抜かれつの関係だった伊藤匠がライバルとして自分の横にいてくれる安心感とワクワク感が相まったのではないかと推測されます。
やはり若い頃から注目され、今まで一人で先頭を走って来ていたところがあり、メディアの対応も大変だったと思います。伊藤匠新叡王は藤井七冠の影に隠れてしまって今まで日の目に当たってきていなかったところで実力はあるのにあまり世間の評価がされていなかった様に思います。
伊藤匠新叡王は歴史に名前を刻みました。また歴史を動かしました。お互い21歳同士でまだまだ色んな経験をしてライバルとして切磋琢磨して行くものと思います。
藤井聡太七冠との再戦について
伊藤匠新叡王の試合の日程から推測すると直接藤井七冠との再戦はすぐには無いようです。しかし藤井七冠はまだ7つ王座を持っていますので、その王座をかけたトーナメントを勝ち上がると必ず再戦出来ると思います。
また逆に伊藤匠新叡王の座を藤井七冠が奪いに来る場合もあると思いますので今後の王座決定戦も気になるところではあります。
伊藤匠新叡王は藤井七冠と同学年で幼い時から切磋琢磨したライバルだと思いますので、王座を分け合うようなライバル関係でいて欲しいと思います。