「長嶋茂雄のお別れ会」が東京ドームで執り行われ、多くの著名人、そして熱心なファンたちがその偉大な功績に別れを告げました。
けれど、そこに“いなかった”ひとりの存在が、静かに波紋を呼んでいます。
それが長男・長嶋一茂です。
「どうして姿を見せなかったのか？」
「やっぱり親子関係は冷え切っていたのか？」
ネットでは、そんな憶測と議論が飛び交い、ふたたび家族の関係性にスポットが当たりました。
一見すると華やかに見える有名人一家。
ですがその舞台裏には、想像以上に複雑で繊細な背景があったようです。
本当に何があったのか？
過去の報道や本人たちの発言をたどりながら、その輪郭を少しずつ明らかにしていきます。
長嶋茂雄お別れ会とは？
2025年11月21日、「ミスタージャイアンツ」の異名で知られる伝説のプロ野球選手・長嶋茂雄さんの「お別れの会」が東京ドームで開催されました。
今年6月3日、長嶋さんは肺炎のため89歳で死去。巨人だけでなく、日本のプロ野球界全体にとって大きな損失となりました。
この日は、茂雄さんの功績を讃え、華やかかつ厳粛な雰囲気の中で追悼のセレモニーが行われました。
式典は午前と午後の二部構成で、午前の「関係者の部」には王貞治さんや松井秀喜さんをはじめ、球界の重鎮や政財界の要人が多数参列。
午後の「一般の部」には、事前抽選に当選したファンを中心に、約1万人規模の来場者が集まりました。
引用元：読売新聞オンライン会場を彩ったのは、太陽をモチーフにした壮大な祭壇。
3万3,333本の花が同心円状に並べられ、その鮮やかな光景はまるで“永遠に輝く野球人生”を表現しているかのようでした。
「背番号3」にちなんだ花の本数にも、ファンへの粋なメッセージが込められていたのかもしれません。
式のハイライトの一つとなったのが、女優・松嶋菜々子さんによるサプライズの追悼メッセージの朗読。
静かで温かい語り口に、会場中が聞き入るひとときとなりました。
涙をぬぐうファンの姿も多く、長嶋さんがいかに多くの人に愛されていたかを改めて実感させられる瞬間でした。
また、展示ブースにはファンからの手紙や思い出の写真なども飾られ、来場者が足を止めて見入る場面も。
巨人軍だけでなく、日本全体の野球文化を築いた人物としての偉大さを再確認する機会となったようです。
そんななか、式の後半にひときわ注目を集めたのが、長男・長嶋一茂さんの欠席が静かに話題になっていたこと。
「一茂さんは来ていないの？」
「やっぱり不仲のままだったのかな…？」
SNS上にはこうした声があふれ、関連ワードがトレンド入りするなど、大きな反響を呼びました。
「やはり来なかったのか」長嶋茂雄お別れ会で出席者から漏れた落胆と「長男・長嶋一茂」の思惑https://t.co/3gkI5aoD3k
— フランチャイズ支援局 (@waa42717) November 21, 2025
引用元：フランチャイズ支援局のX
今日、東京ドームで開かれてる長嶋茂雄「お別れの会」に長嶋一茂の姿はなく、ビデオメッセージやインタビューによるコメントは出されていない。
長嶋家の断絶は深い。— 松®️下 (@punks1968) November 21, 2025
引用元： 松®️下 のX
次の見出しでは、一茂さんがこの大切な式に姿を見せなかった背景や、欠席にまつわる様々な憶測について詳しく掘り下げていきます。
長嶋一茂が欠席した理由
華やかで感動的だった「長嶋茂雄お別れの会」。
その一方で、静かに注目を集めていたのが、長男・長嶋一茂さんの“姿がなかった”という事実です。
「一茂さんは来なかったの？」
「やはり家族の問題が関係しているのでは…」
SNSではそんな声が広がり、関連ワードが瞬く間にトレンド入り。
参列者の中にも、一茂さんの不在を気にする声があったと報じられています。
ただし、一茂さん本人からは、お別れ会の欠席について公式なコメントは出されていません。
メディアや関係者の発言にも、一茂さんの具体的な欠席理由は言及されておらず、現時点ではあくまで“静かな不在”としか言いようがありません。
とはいえ、父・茂雄さんとの関係が、長年メディアで「複雑」と報じられてきたことを考えると、今回の欠席もその延長線上にあるのでは――と考える人が多いのも自然です。
実際、一茂さんは2025年6月6日、父・茂雄さんが亡くなった直後のテレビ番組『羽鳥慎一モーニングショー』に出演。
番組内では約15分間にわたり、父への思いや後悔の念を涙ながらに語りました。
「父の人生は幸せだったと思う」と語るその姿には、確かに深い感情がにじんでいました。
また、誤解されがちですが、葬儀の際には一茂さんも参列しています。
喪主は妹の三奈さんが務め、自宅前で棺を見送る一茂さんの姿も報じられました。
家族や27人の親族が参列した近親者のみの通夜・告別式であり、その中には一茂さんも含まれていたのです。
こうした経緯を考えると、「お別れ会には来なかった＝父を見送っていない」という短絡的な見方は適切ではないかもしれません。
むしろ、一般向けの大規模セレモニーに姿を見せなかったこと自体が、あえて騒がれるのを避けた判断だった可能性もあります。
また、テレビやSNSを通じて父への追悼の意を表している点からも、一茂さんなりの形で別れを告げていたことは間違いないでしょう。
「家族だからって、みんな同じように送らなきゃいけないの？」
「人それぞれの想い方があってもいいのでは？」
こうした共感の声もネット上では多く、一茂さんの判断を“静かに理解する”人も増えているようです。
今朝のモーニングショーにおける長嶋一茂さんのコメントすごくよかったな。「父親が偉大すぎてつらくなかったか」の問いに対し「自分は自分で他人にはなれないので人と比較はできない。ただ、誰だって人それぞれ皆つらい。自分だけが特別につらいと考えたりはしなかった。」みたいなことを言っていた。
— Nao (@nao_evergreen) June 6, 2025
引用元： NaoのX
『親であっても人それぞれの生き方があるから。』長嶋一茂
国民的ヒーローを父に持った息子の言葉。
— 藤森もも子🇲🇨🇫🇷🇪🇺🛥🐈⬛ (@momoline_S) December 21, 2014
引用元：藤森もも子🇲🇨🇫🇷🇪🇺🛥🐈⬛のX
とはいえ、欠席という事実が注目されてしまうのは、長年にわたって報じられてきた“家族の確執”が背景にあるからかもしれません。
次の見出しでは、その確執や不仲と言われる関係性――特に親子・兄妹間に何があったのか、その背景に焦点を当てていきます。
不仲・絶縁の背景と真相
「なぜ、一茂さんは父のお別れ会に姿を見せなかったのか？」
その背景にあるのは、表には出にくい長年の家族関係――つまり“確執”や“すれ違い”です。
長嶋家の関係性については、これまで何度もメディアで報じられてきました。
特に注目されてきたのは、父・茂雄さんとの親子関係、そして妹・三奈さんとの兄妹関係です。
2004年3月、茂雄さんが脳梗塞で倒れた直後、一茂さんは巨人軍の「球団代表特別補佐役」に就任。
復帰に向けた調整役として動くことになりますが、復帰のタイミングをめぐって家族内で意見が割れます。
一茂さんは「早期復帰」を望んだ一方で、三奈さんは慎重な対応を主張。
このあたりから、兄妹の間に明確な溝が生まれ始めたとされています。
さらにその後、一茂さんの芸能活動が活発になるにつれ、球団内や一部関係者から「父のリハビリより仕事を優先しているのでは」といった批判も浮上。
2016年頃には球団からの関係も途絶え、結果的に“事実上の断絶”が報じられるようになりました。
そして2021年11月のエッセイでは、一茂さん自身が「父とは13年会っていない」「生きているうちに会うことはない」と告白。
父との関係が長く途絶えていたことが、改めて明るみに出た瞬間でもありました。
また、兄妹間の対立も深刻です。
2009年には父・茂雄さんの「肖像権」や「商標権」をめぐって、一茂さんの個人事務所「ナガシマ企画」と、三奈さんの「オフィスエヌ」が対立。
一茂さんが「長嶋茂雄」の名で商標登録を行ったことで、三奈さん側が通知書を送り、争いは公に。
2010年には一茂さん側が登録を破棄し、結果的に三奈さん側に主導権が渡る形となりました。
それ以来、兄妹の関係修復がなされたという報道はなく、番組やイベントでも共演は一切見られません。
こうした出来事の積み重ねが、“家族の断絶”というイメージを強くしていったのは間違いありません。
そして、もうひとつよく語られるのが「置き去りエピソード」。
#fridaymusicattack
長嶋茂雄さんは一茂を忘れて家に帰ってきちゃったっていうからレベルが違いますね😆 pic.twitter.com/iGXRCX8z0w— ﾗｼﾞｵｸｿｼﾞｼﾞｲ (@RadioZizy) November 14, 2025
引用元：ﾗｼﾞｵｸｿｼﾞｼﾞｲのX
小学生の頃、一茂さんが球場に置き去りにされたという出来事は、今ではテレビで笑い話のように語られています。
けれど、子ども心には深く残る記憶だった可能性もあり、こうした小さな出来事が積み重なって、親子関係に見えない距離を生んでいったとも考えられます。
遺産相続の話も、家族関係に影を落としていると噂されています。
一茂さんは過去に「父の遺産は放棄する」と発言したことがあるものの、これは生前の意思表示に過ぎません。
実際の遺産放棄は、相続開始後（つまり死後）3ヶ月以内に法的な手続きを行わなければ無効となります。
現時点で、その手続きがされたかどうかは不明です。
一方で、妹の三奈さんは2025年1月に設立された「長嶋茂雄一般財団法人」を運営し、父の名や志を次の世代へと継承する立場にあります。
このように“象徴的な役割”も兄妹間で分かれる形となっており、それがまた静かな隔たりを生んでいるのかもしれません。
「有名人の家族でも、人間関係って難しいよね」
「家族だからこそ、こじれると深いのかも…」
読者の多くも、そんな気持ちを抱いたのではないでしょうか。
長嶋家の確執は、決して特別なものではなく、むしろ“誰の家にも起こり得るリアル”として共感を集めているようにも感じられます。
本日「ミスタージャイアンツ 長嶋茂雄お別れの会」が東京ドームにて。
奇しくも51年前の本日、長嶋茂雄読売巨人軍監督就任発表。
キャッチフレーズは「クリーンベースボール」。背番号は「90」に。これを進言したのが息子の一茂。
現役時代の背番号「3」が永久欠番となることも併せて発表。 pic.twitter.com/cZwPXQG3TQ— ヴェルディの星 (@r390gt12) November 21, 2025
引用元：ヴェルディの星
このポストは輪廻転生というか、いろんな繋がりを感じるコメントですね。
まとめ
家族って、近いからこそ難しい。
わかり合っているつもりでも、実はまったくすれ違っていた。
そんなことが、案外多いのかもしれません。
長嶋茂雄という圧倒的な存在感を持つ父をめぐって、それぞれが抱える立場や想い。
それらは、きっと言葉にならないまま、静かに交差していたのでしょう。
公の場に現れなかった一茂さん。
その姿勢にもまた、彼なりの“けじめ”が込められていたのかもしれません。
**あえて語らないこともまた、ひとつの「別れのかたち」**だったのだと。
静かに幕が下りた長嶋家の物語を前に、私たちは問いかけられています。
「本当に大切なものって、なんだろう」と。
