めぞんのM-1決勝進出がアツすぎる!ネタが面白い理由&芸風の魅力を解説
2025年のM-1決勝に、ついに初進出を果たした注目のコンビ「めぞん」。
芸歴9年目、これまで大きな賞レースの実績はなく、“無冠”のまま静かに積み重ねてきた日々。
そんな彼らが、なぜ今になって脚光を浴びているのか。
そこには、一筋縄ではいかない魅力と、とんでもない空気の支配力が潜んでいました。
ネタの構成は、一見すると“静と動のバランス”とはほど遠い。
むしろ逆。熱量と熱量のぶつかり合いが、ひとたび始まれば観客の心を一瞬で掴んで離さない。
だけど不思議なのは、そのド派手な応酬の中に、ちゃんと戦略があること。
ただ勢い任せに見せておいて、実は綿密に設計されている…このギャップに、思わず唸らされる人も少なくありません。
知ってるつもりでスルーしてたら、たぶん後悔するタイプのコンビです。
彼らが決勝の舞台で、どんな姿を見せてくれるのか。
今のうちに、ちょっとだけ覗いてみませんか?
遂にM-1決勝!めぞん行ってらっしゃい!ご無事で! pic.twitter.com/t1s8bFv9x2
— わため (@watame_e) December 21, 2025
引用元:わためのX
めぞんがM-1決勝進出で大注目話題
2025年12月21日──「M-1グランプリ」決勝当日。
その舞台に立つのは、芸歴9年目の“遅咲きコンビ”、めぞんです。
吉本興業に所属し、静かに力を蓄えてきた彼ら。
これまで「名前は聞いたことあるけど…どんな漫才してたっけ?」と首をかしげる人も少なくなかったかもしれません。
そんなめぞんが、史上最多となる11,521組のエントリーから勝ち上がり、準々決勝・準決勝を突破してついに決勝の舞台へ。
まさに、今いちばん注目を集めている存在です。
SNS上には「え、めぞんって誰?」「最近急に聞くようになったけど何者?」という声があふれ、話題性は一気に急上昇。
“九州から全国へ”という旗印が、胸を打つ展開
めぞんが今回掲げているキーフレーズは「九州から全国へ」。
ボケ担当・吉野おいなり君は福岡県北九州市の出身。
ツッコミ担当・原一刻は宮崎県出身。
つまり、どちらも九州育ちの芸人なのです。
え、今年のM-1決勝めぞん出るん???
板橋ハウスからM-1ファイナリスト出てきたんおもろすぎるんやけどwwwwwwwww— J| Dizzy Khan a.k.a. Mr.T (@Mr_T_aka_TacKle) December 21, 2025
引用元: J| Dizzy Khan a.k.a. Mr.TのX
この背景があるからこそ、地方から全国へ挑むその姿勢に、自然とエールを送りたくなる人が多いのではないでしょうか。
「地方芸人の希望」や「九州の星」といった言葉が飛び交うのも、納得の流れと言っていいでしょう。
過去の戦績を見ると、快挙ぶりが際立つ事実
実は、これまでのめぞんは、M-1でほとんど結果を残していませんでした。
1〜2回戦で敗退する年が多く、2023年に3回戦まで進出するも、2024年は再び2回戦敗退。
正直、“決勝の常連”とは程遠い存在だったんです。
ところが今年は、準々決勝進出、準決勝突破、そして決勝進出と、まさに階段を駆け上がるような快進撃。
原一刻も「決勝まで来られるとは思っていなかった」と語っており、本人たちにとっても予想外の展開だったことがうかがえます。
無冠で9年、ようやく掴んだ転機のタイミング
2016年結成、東京NSC22期生のめぞん。
ここまで賞レースの“タイトル”は一つもなく、無冠のまま9年を過ごしてきました。
同世代の芸人たちが次々とメディアに進出していく中で、どこか地味に映る存在だったかもしれません。
でも、今回のM-1決勝進出で、彼らの風向きが明らかに変わろうとしています。
今後は知名度の急上昇や、テレビでの露出増加も大いに期待できそうです。
さらに、吉野おいなり君はYouTubeチャンネル「板橋ハウス」のメンバーとしても活動中。
ネットを中心に、じわじわとファンを増やしていた流れも、今の躍進にしっかりつながっています。
ネット発→地上波の大舞台へ。
今の時代を象徴するような、鮮やかなステップアップです。
めぞんのネタが面白い理由M-1決勝で
M-1グランプリ2025、決勝の舞台まで駆け上がったコンビ「めぞん」。
その躍進の理由はどこにあるのか?
鍵を握っているのは、彼らの“ネタの強さ”です。
初見の観客を惹きつけ、印象を残し、審査員の心まで掴んだ。
めぞんの漫才には、他のコンビにはない武器があります。
会場を飲み込む“音圧”という武器
めぞんのネタを語る上で、まず外せないのが声のデカさと熱量の高さ。
特にライブの現場では、あの“音の圧”で観客の注意を一瞬で奪い取ります。
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— はなうさぎ@きょうへい (@imasyhky2448) December 21, 2025
引用元:はなうさぎ@きょうへい のX
とはいえ、ただ叫んでいるわけではありません。
ボケとツッコミが高速でぶつかり合いながら、スピード感のある展開で笑いを連打。
音量と勢いのハーモニーで観客を包み込む、まさに「音圧漫才」とも呼べるスタイルです。
M-1のような緊張感ある舞台で、この一発で空気を変える力は相当な強み。
熱量だけじゃない、個性と戦略の共存
ネタ作りを担当するのはボケの吉野おいなり君。
彼の趣味はアニメとHIPHOPで、過去にはアニメ寄りのネタも多かったそう。
でも、今年のM-1ではその“濃さ”をうまく調整。
オタクネタを抑えめにしつつ、より広い層に刺さる形へとブラッシュアップされています。
結果、サブカル好きもテレビ視聴者も笑えるバランスに。
マニアックな個性を残しつつ、ちゃんと“万人ウケ”にも振れている。
この辺のネタの調整力と戦略性も、今の快進撃につながっているはずです。
がむしゃらにぶつかる“熱”が観客を動かす
準決勝後のインタビューで原一刻はこう語りました。
「がむしゃらに一番のネタをやり続けたらここまで来た」
この一言に、めぞんの本質が詰まっています。
技術ではなく、“熱”で持っていくタイプの漫才。
構成も計算もあるけれど、最後に勝つのは「本気の体当たり」。
その真っすぐさ、どこか泥臭い必死さが、観客の心に引っかかる。
「なんか応援したくなる」
そんな共感を呼ぶ理由が、ここにあります。
クセになる…やがて“中毒”になるネタ
めぞんのネタには、一度見ただけじゃ終われない中毒性もあります。
「ちょっとうるさいな」と感じた人も、なぜかまた見たくなる。
SNSでは
「耳が疲れるけどクセになる」
「気づいたらファンになってた」
という声もちらほら。
これはもう、“笑い”というより“体験”。
ネタの向こうにあるキャラや空気感まで含めて、刺さる人には深く刺さるタイプです。
さて、決勝本番でどんなネタを出してくるのか。
ここまでの集大成として、過去の延長か、それとも未知のパターンか──
音圧、テンポ、熱量。
そのすべてが炸裂する瞬間に、期待せずにはいられません。
めぞん芸風の魅力と進化M-1決勝で見せる
M-1グランプリ2025、決勝の舞台に立つ「めぞん」。
ネタの面白さはもちろんですが、一度見たら忘れられない芸風の強烈さも、彼らの大きな魅力です。
派手な衣装でもなく、奇をてらったキャラでもない。
それでも、しっかり記憶に残る存在感。
それは、芸歴9年の中でじっくりと磨き上げてきたスタイルの賜物です。
今年のM-1決勝、全国の視聴者に向けてその芸風がどう評価されるのか──注目が集まっています。
しゃべくり漫才に宿る“異常な熱量”
めぞんの基本スタイルは、マイク一本で繰り広げる「しゃべくり漫才」。
形式はオーソドックスですが、そこに注がれる熱量が尋常じゃない。
とにかく声が大きく、テンションも勢いも全開。
ステージに立った瞬間から、観客の意識をゴリッと引き寄せます。
M-1のような張り詰めた舞台では、この“音圧と熱”がとにかく強い。
空気を一変させる存在感は、下手なベテランよりも圧倒的かもしれません。
そのうえで、構成は緻密、演技も巧み。
ただ騒いでいるだけじゃない、全身全霊で成立させる漫才が彼らの武器です。
ボケもツッコミも“濃い”、だからぶつかり合いが映える
吉野おいなり君のボケは、表情も動きもクセだらけ。
舞台映えする存在感がありつつ、妙にリアルな感情を乗せてくるのが魅力です。
そしてツッコミの原一刻は、声の張りと間の取り方が抜群。
スピードもパワーも兼ね備えた“攻めのツッコミ”で、舞台を引き締めます。
この2人の“温度差ゼロ”の衝突が、めぞん独自の芸風を形成。
よくある「ボケが暴れてツッコミが抑える」型ではなく、どっちも暴れて笑わせるスタイルです。
このガチンコ感こそが、画面越しでもインパクトを放つ理由のひとつ。
M-1グランプリ2025
ファイナリストのイラスト③めぞん#M1グランプリ pic.twitter.com/P7MZCxJtbR
— ちたまロケッツ (@CHITAMA_ROCKETS) December 17, 2025
引用元:ちたまロケッツのX
芸風のアップデートで広がった“届く範囲”
初期のめぞんは、アニメや漫画など、吉野の趣味を色濃く反映したネタが多め。
それゆえに、ちょっと“コア寄り”な印象を持たれることもありました。
でもここ数年、ライブ経験を重ねながら観客の反応を分析し、より多くの人に届く表現へと徐々にシフト。
特に2025年のネタは、「日常のズレ」や「感情の暴走」といった普遍的なテーマが軸。
オタク要素を抑えながらも、個性はしっかり残す──そんな絶妙なバランスを確立しています。
笑わせるだけでなく、感情の起伏や表現力で惹きつける。
これが、今のめぞんの進化と言っていいでしょう。
「覚えてもらえる」こと自体が才能
めぞんは、いわゆる“正統派の王道”とは少し違います。
でも、短時間勝負のM-1で必要なのは「印象の強さ」。
そして、彼らはそれをしっかり持っています。
「なんかスゴかった」
「名前忘れられない」
「また見たくなる」
そう思わせた時点で、すでにテレビ的な“勝者”とも言える存在です。
今年の決勝、順位に関係なく、爪痕を残すことは間違いない。
ファンはもちろん、初見の視聴者にも刺さるだけの準備は、もうできているはず。
めぞんの芸風は、時間をかけて磨かれ、何度も試行錯誤しながら進化してきたもの。
そして今日、その集大成が爆発する瞬間がやってきます。
まとめ
めぞんがここまで積み重ねてきたのは、単なる努力や場数だけではありません。
そこにあるのは、音と熱と勢いで笑いを奪い取るという、“理屈抜き”のスタイル。
従来の漫才の枠にきっちり収まるわけでもなく、かといって外しすぎてもいない。
でも、彼らの漫才は、どこか“枠の外側”にあるように感じる瞬間があります。
とにかく声が大きくて、動きも感情もフルスロットル。
でもその奥には、無視できない“今っぽさ”がある。
たしかに、これまでは評価されづらかった理由もあったでしょう。
勢い系、うるさい系、クセが強すぎる系…そんなラベルを貼られてきたかもしれません。
けれど、2025年というタイミングだからこそ刺さる人が増えている。
笑いの受け取り方が多様化した今だからこそ、めぞんのスタイルがようやく“時代と噛み合った”とも言えるのです。
そして迎える、M-1決勝という特別な日。
ただ「初進出できてよかったね」で終わる空気じゃありません。
その空気を壊し、支配し、塗り替える気配。
すでに、彼らの周囲には漂っています。