ロングコートダディのネタが笑えない?KOC優勝後に炎上した3つの理由とは!

 

漫才師 ロングコートダディ
引用元:Number Web

「キングオブコント2025」で優勝を果たしたロングコートダディ。

お笑いファンならずとも注目が集まったその結果に、思わぬ反応が広がっています。

称賛とともに聞こえてきたのは、「笑えなかった」「なんで優勝?」といった戸惑いの声。

静かな空気の中に漂うモヤモヤ…その正体は何だったのか。

いま話題の「面白くない」と検索される理由、その裏側には、思いがけない“ズレ”と“分断”がありました。

真相をたどると、賞レースが映し出す「笑いの現在地」が見えてきます。

 

ロングコートダディ優勝で炎上?

 

ロングコートダディ
引用元:Yahoo!ニュース

お笑いコンビ・ロングコートダディが、2025年10月11日に放送された『キングオブコント2025(KOC)』で堂々の優勝を果たしました。

史上最多となる3449組の中からの頂点という快挙。賞金1000万円というインパクトもあり、多くの注目を集めました。

 

ところがその直後、SNS(X)では祝福ムード一色…とはなりませんでした。

「ロングコートダディ 面白くない」というワードがGoogleやYahoo!の検索サジェストに急浮上。

「納得できない」「あれで優勝なの?」といった批判的な声が目立ったのです。

理由の1つめは芸風の微妙さ・“ズレ”が視聴者と合わなかったこと。

 

これは単なる悪口ではなく、ロングコートダディの独特な芸風でした。

いわゆる“ゆるくて淡々とした脱力系の笑い”が、視聴者の間で好みを大きく分けていることの表れとも言えます。

 

SNS上では、

「どこで笑えばいいのかわからなかった」

「構成がうまいだけで笑いは弱い」

といった指摘に加え、一部で「普段より面白くない」との声も(X投稿より)。

引用元:サバラン@のX
一方で、

「一言一言に意味があって好き!」

「爆笑というより“くすぐる笑い”が後をひく!」

擁護する意見も多く、むしろ対立的な評価が共存しているのが現状です。

 

引用元: 響🐾(穏やかなひびき🎶)のX

理由の2つ目は審査員と一般視聴者の評価軸の乖離です。

KOCの審査員による評価にも賛否が分かれました。

「審査員の好みが出すぎてるのでは?」という声もあれば、「点数が妥当」「あれは評価されて当然」とする声も。

 

こうした笑いの価値観の違いが浮き彫りになるのは、KOCでは珍しいことではありません。

例えば、過去には2020年のジャルジャル優勝時も似たような議論が巻き起こりました。

理由の3つ目は現代バラエティ・観客感覚との“不調和”

近年のテレビ・バラエティ番組では、テンポの速さや分かりやすいオチが重視される傾向にあります。

視聴者の注意時間も短く、瞬間的な笑いを求める流れが強い中で、淡くゆったりしたコントはどうしても“浮きやすい”のです。

つまり、今回のロングコートダディの優勝は、KOCという場で繰り返される“笑いの多様性”と“視聴者と審査員のズレ”を象徴する出来事だったと言えるでしょう。

お兄さん
お兄さん
ここにも多様性の波が来ているんだね!

笑いのプロと一般人では見ているところが違うんだろうね~!
ペンタ
ペンタ

お兄さん
お兄さん
”笑い”って奥が深いんだね!

次のセクションでは、「笑えない」と感じられたネタの具体的な内容や、その理由について掘り下げていきます。

 

ネタが笑えないと言われる理由

ロングコートダディが『キングオブコント2025』で優勝した直後、SNSでは祝福の声に混じって「なんでこれで優勝?」「正直、笑えなかった」という反応も多く見られました。

その背景には、彼らの独特すぎる芸風視聴者の笑いのツボのズレが大きく関係しているようです。

 

まず、KOC決勝で披露されたネタの内容を簡単に振り返ってみましょう。

ロングコートダディのモグドン
引用元:Tik Tok
1本目は、地底人キャラの「モグドン」と小学生の会話を描いたコント。

内容は極めてシュールで、ツッコミも少なく、終始ゆったりとしたテンポで展開します。

この「抑揚のなさ」と「説明を削ぎ落としたストーリー構成」は、審査員から「自信がないとできない構成」「低い点はつけられない」と高評価を得ました。

ロングコートダディ ネタ
引用元:ナタリー
続く2本目は、『警察泣いてる』というタイトルのネタ。

ぬいぐるみを題材にした、こちらも非常にシュールな世界観が広がるコントで、演技のトーンは一定。

視聴者によっては「感情が動かされない」「笑いどころがつかめない」と感じるような構成でした。

 

Xでは、

「ずっと淡々としてて眠くなった」

「起伏がなさすぎて漫才かと思った」

など、ネタの展開やテンポ感に対する違和感の声がいくつも投稿されています。

 

また、KOCらしい“爆発的な笑い”や“勢い”を期待していた層からは、

「もっとわかりやすく笑いたい」

「しずるやトム・ブラウンの方がよっぽど面白かった」

という意見も。一部では「トム・ブラウンの方が面白かった」との声も見られました(X投稿より)。

引用元: zzz のX

こうした反応は、ロングコートダディの芸風が万人受けしにくいことを示しています。

たとえば、ネタ全体を通して大きなボケやツッコミがなく、“クスッと笑える瞬間”が細かく散りばめられているのが彼らのスタイル。

爆笑ではなく、“余白”を楽しむ感覚に近いのです。

 

このような笑いは、コントというよりも短編演劇シュールな絵本に近いかもしれません。

セリフ一つひとつに含まれる「違和感」や「日常のズレ」をどう感じ取るかで、印象はガラリと変わります。

 

そのため、評価は極端に分かれます。

刺さる人には「唯一無二のネタ」「センスが光る作品」に見える一方、刺さらなかった人には「なにこれ?」「理解不能」と映ってしまう。

 

この笑いの“解像度”の違いこそが、「ロングコートダディ=笑えない」と言われる一因。

特に、テレビで一発勝負の賞レースとなれば、一瞬で掴めないネタは“面白くない”と判断されやすいのが現実です。

 

それでも、彼らのネタには確かな計算と技術があります。

淡々とした演技に込められた空気感や余白は、他のコンビには出せない“間の芸”とも言えるでしょう。

 

次のセクションでは、こうした評価がどうしてここまで分かれるのか?

そしてロングコートダディの今後にどんな影響を与えるのかについて掘り下げていきます。

 

評価が分かれた背景と今後

ロングコートダディの『キングオブコント2025』優勝に対して、視聴者の間で評価が大きく分かれた背景には、いくつかの要因が重なっています。

単に「ネタが好みじゃない」という話では片付けられない、賞レースならではの構造的なズレが見えてきます。

引用元: キングオブコント【公式】 X
まず注目すべきは、審査基準と視聴者感覚のズレです。

KOC2025の審査員は、東京03・飯塚悟志さん、バイきんぐ・小峠英二さん、ロバート・秋山竜次さん、かまいたち・山内健司さん、シソンヌ・じろうさんの5名。

お兄さん
お兄さん
第一線で活躍しているメンバーばかりだね!

テレビをつけたら必ず出てくる人達だ!
ペンタ
ペンタ

それぞれが“実力派芸人”として活躍しており、コントの構成や演技力に重きを置いた審査をしている傾向があります。

 

実際、ロングコートダディの2本目『警察泣いてる』は、ぬいぐるみを扱ったシュールなネタ構成で、一部審査員からは97点と低めの点数がつけられたものの、全体としては945点で優勝。

この点に対して、SNSでは「点数のバラつきが違和感」「審査員の好みが強く出すぎているのでは?」といった声も出ていました。

 

一方で、「構成が緻密で唯一無二だった」「あの空気感は真似できない」と高く評価する声もあり、プロ目線と一般視聴者の感じ方の違いが明確に表れた形となりました。

 

また、ロングコートダディ自身の芸風にも、賛否が分かれる理由があります。

彼らは、爆発的な笑いを取りに行くというより、“余韻”や“違和感”を重視したネタ作りを得意としています。

インタビューなどでも、「楽屋でふと出るような会話を舞台に載せることが多い」「大笑いじゃなく、にやっとさせたい」と語っており、その独特な空気感が特徴です。

引用元: haruのX
そのため、テンポの良い笑いや明快なオチを求める人には刺さらず、「よく分からなかった」「難解だった」という印象を持たれることもあります。

逆に、その“間”や“静けさ”にこそ魅力を感じる人からは、「あのゆるさがクセになる」と支持を集めています。

 

さらに、テレビのバラエティ界全体が“テンポ重視”に傾いている現代では、彼らのようなスタイルは地上波のフォーマットにやや馴染みにくいとも言われています。

そのぶん、YouTubeや単独ライブなど、“自分たちのペースで表現できる場所”では、より強く魅力が発揮されているようです。

 

実際、ロングコートダディは複数のYouTubeチャンネルを運営しており、ゲーム実況やトーク企画などが人気。

2025年時点で登録者数は10万人を超え、総再生数も2000万回以上に到達しています。

「ネタよりも人柄に惹かれる」「自然体な姿がいい」という声も多く、コント以外のコンテンツでも確実にファンを増やしています。

Youtubeチャンネル:ロングコートダディゾーン

今後は、テレビでの露出と並行して、劇場・配信・SNSなど多様なメディアを活用しながら独自の道を進むことになりそうです。

実際、東京・大阪・名古屋などでの単独ライブも継続的に開催予定。

「テレビよりも現場で見た方が断然ハマる」という声もあるため、今後は“ライブ芸人”としての評価もさらに高まっていくかもしれません。

 

評価が真っ二つに割れるロングコートダディ。

けれど、それは“万人受けではないからこそ、熱烈にハマる人もいる”という証拠でもあります。

あなたもぜひ一度、彼らの世界観を“2回目”で見てみてください。

もしかしたら、最初に気づかなかった魅力にハマってしまうかもしれませんよ。

 

まとめ

ロングコートダディのKOC優勝は、多くの称賛と同時に「面白くない」との批判も巻き起こし、笑いに対する感じ方の違いを浮き彫りにしました。

シュールで淡々とした芸風は、好みによって大きく評価が分かれますが、そこに彼ららしさがあるのも確かです。

爆発力ではなく余韻や構成力を武器にする姿勢は、今の賞レースやバラエティの在り方にも問いを投げかけています。

今後どんな場でその魅力が発揮されていくのか?

ロングコートダディの歩みに注目が集まりそうです。