ジビエ料理に銃弾ってあり得る? 鉛弾のリスクと無許可営業の実態を徹底解説!
近ごろのアウトドアブームやジビエ人気の高まりに後押しされて、野生の肉を味わう機会がぐっと増えてきました。
ただ、その自然の恵みには、ちょっとした“落とし穴”が潜んでいること、知っていましたか?
「えっ、料理の中から銃弾が出てきた!?」――そんな驚きの投稿がSNSを駆け巡り、ある意外な問題が注目を集めました。
それは、野趣あふれる美味しさの裏にある、見えにくいリスクと、あまり知られていないルールの存在。
どうしてそんなことが起こるのか?
どこに気をつければいいのか?
ジビエを安全に、そして心から楽しむために・・・。
いま知っておきたい、大事な話があります。
ジビエ料理に銃弾は本当にある?
「イノシシの串焼きを食べたら、中から銃弾が出てきた」。
そんな信じがたい体験談が、2026年に入ってからSNSを中心に大きな注目を集めました。
まさかと思うかもしれません。
でも、無許可で処理・提供されたジビエでは、こうした異物の混入はゼロとは言い切れないのです。
イノシシ串食べたらてっぽうの玉入ってたっす〜^ ^ pic.twitter.com/WVd5N3CEKE
— 怪魔軍戦闘員ピリカラー デカメ (@pirikaradekame) January 24, 2026
引用元: 怪魔軍戦闘員ピリカラー デカメのX
というのも、ジビエはそもそも狩猟によって仕留められた野生動物。
とくにイノシシやシカは、散弾銃で捕獲されることが多く、その際に体内へ入り込んだ弾が、解体や処理の工程できちんと取り除かれないまま、肉に紛れてしまうことがあるんです。
ただ、ここで誤解してほしくないのは、正規ルートで処理されたジビエなら、こうしたリスクはほとんどないということ。
各自治体や厚生労働省のガイドラインでは、明確な基準が設けられています。
「散弾が残る可能性のある個体は食用に適さない」。
「X線検査や金属探知機による異物チェックを実施すること」。
つまり、正規のジビエ処理施設では、異物が徹底的に排除された安全な肉のみが市場に出回るよう管理されているというわけです。
ここが大きな分かれ目ではないでしょうか。
問題になるのは、こうしたルールを無視した無許可営業や、家庭レベルでのずさんな処理。
SNSで話題になったイノシシ串の件も、詳細は明かされていないものの、出店形態や衛生管理の様子から見て、正規ルートではない可能性が高いと考えられています。
「ジビエって野性味があって美味しそう」。
「イベントで売ってたから、ちょっと食べてみようかな」。
そんな軽い気持ちで手に取った一串に、まさかの異物が潜んでいるかもしれないと考えると、少し怖くなりますよね。
もちろん、過剰に怖がる必要はありません。
正規ルートで提供されているジビエは、厳しい安全基準のもとでしっかり処理されています。
この金属は散弾銃の弾で『鉛製』であることが多いです。
これが商品から出てくるということは、金属検知を通してないということ。
つまり、無許可で勝手に解体・販売しています。無許可営業は食品衛生法違反で、2年以下の懲役または200万円以下の罰金の対象です。… https://t.co/LKw86UD5Z6
— 素潜り漁師マサル (@masarumoritsuki) January 25, 2026
引用元:素潜り漁師マサル のX
大事なのは、「どこで処理された肉なのか」「どんな衛生管理がされているのか」に、きちんと目を向けること。
そしてもうひとつ注目すべきなのは、もしも誤って食べてしまった場合の、銃弾(特に鉛弾)による健康リスクです。
次の章では、鉛中毒の危険性や最近の規制動向について、もう少し詳しく見ていきます。
鉛弾の健康リスクが深刻!
ジビエ料理の中に銃弾が残っていたら。
やっぱり気になるのは、「体に害はないのか」という点ですよね。
特に注意したいのが、鉛製の弾による健康リスクです。
かつて日本では、狩猟用の弾として鉛を使った散弾が当たり前のように使われていました。
しかし、鉛が環境や生き物に悪影響を与えることが分かり、2025年度から全国で段階的な規制がスタートしました。
鉛だったら気をつけてください。
体内へ3gで致死量レベルです。— 太郎 (@tokyo2015to2020) January 25, 2026
引用元:太郎のX
なかでも問題視されていたのが、猛禽類(オオワシやイヌワシなど)が鉛弾を誤って摂取し、中毒死するケースの多発です。
この事態を受けて、環境省は2030年までに「鳥類の鉛中毒ゼロ」を掲げ、対策を進めています。
現在では、銅や鉄などの非鉛弾の使用が推奨され、地域によっては義務化も進行中です。
ただし、2026年の今はまだ完全な移行途中。
古い鉛弾の在庫が使われている地域や、対応の差が残っているのが実情といわれています。
では、もし鉛が人の体に入ったらどうなるのでしょうか。
鉛は、神経系や腎臓、血液に影響を及ぼす有害な金属です。
とくに子どもや妊婦のような敏感な体では、微量でも長期間の摂取で影響が出るとされています。
「でも、銃弾そのものを食べることなんて普通はないですよね?」
確かに、弾そのものは硬い金属の塊なので、仮に飲み込んでもすぐに溶け出して害を及ぼす可能性は低いとされています。
もし噛んでしまったのなら念の為病院行かれた方が良いかと。前にアフリカでキリンを食べた時に銃弾残ってて病院に行かれた方がいましたが、鉛中毒になる可能性あって、重症化するリスクありますので。
— まつこ💮4y&0y🦕 (@GochiYen) January 25, 2026
引用元:まつこ💮4y&0y🦕のX
しかし、落とし穴はそこではありません。
問題なのは、調理や処理の過程で砕けた微細な鉛の破片です。
それが肉の中に紛れ、気づかないまま摂取してしまうことがある。
そして、少しずつ体内に蓄積されていく――これが見えない積み重ねの怖さではないでしょうか。
毎日注意していても、目に見えないリスクはつい見逃しがちです。
ですが、積み重なることでじわじわと体を蝕む可能性は否定できません。
とはいえ、過度に心配しすぎる必要はありません。
日本国内では、ジビエを食べたことによる深刻な鉛中毒の報告は、現時点でほとんどないのが実情です。
その背景には、正規の処理施設では鉛弾使用個体を食用に回さないというルールが守られていることがあります。
つまり、鉛弾のリスクはゼロではないものの、正しく処理されたジビエはかなり安全というのが現実です。
問題となるのはやはり、無許可で流通しているジビエや、ずさんな処理による肉です。
「どこで獲ったのか」「どう処理されたのか」。
その見えない背景こそが、安全性を大きく左右するポイントになります。
次は、その無許可営業の実態と、法律的な問題点について、さらに深掘りしていきます。
無許可営業の実態と違法性
ジビエ料理に銃弾が混入していたり、鉛の健康リスクが心配される背景には、「無許可営業」という深刻な問題があります。
「自然の肉なんだから、自分でさばいて売るくらい自由でしょ?」。
そんなふうに思う人もいるかもしれません。
ですが実は、ジビエを食用として販売するには、法的な許可と厳格な衛生管理体制が求められます。
鉛は金属探知でも引っかからないことざらにあるんですよ
ましてやこのサイズはほんの少し肉にめり込んでるだけで反応しない
なので金属探知してないとは限らない 無許可とも決めつけるのは危険かとこういった細かい玉を使ったイノシシを精肉してる事を問題視したほうがいいかと
— 白き魔女ゲルド (@siromazyo1) January 25, 2026
引用元:白き魔女ゲルドのX
ジビエ肉を処理・販売するには、食品衛生法に基づく「食肉処理業」の営業許可が必要です。
この許可を得るためには、数多くの条件をすべてクリアしなければなりません。
・解体専用の施設。
・適切な冷蔵設備。
・洗浄・消毒の体制。
金属片などの異物を確実に除去できる仕組み。
いずれも欠かせない要件です。
ところが近年、こうした許可を一切取らずに、ジビエを勝手に解体・販売しているケースが相次いでいます。
SNS経由の個人販売やイベントの屋台、フリーマーケットでの出店など、手軽さの裏でルール無視の実態が広がっているのです。
たとえば2023年11月には、ベトナム国籍の男女が無許可でイノシシやシカの肉を販売していたとして逮捕された事件もありました。
解体や加工は自宅で行われており、衛生管理は明らかに不十分だったと報じられています。
こうした行為は、食品衛衛生法第55条に違反する明確な違法営業。
違反した場合、2年以下の懲役または200万円以下の罰金という重い罰則が科される可能性があります。
さらに深刻なのは、そこから提供されたジビエで健康被害が出た場合です。
金属片による口の中のケガや鉛の摂取による中毒症状。
または加熱不十分による食中毒。
どれも現実に起こり得るリスクです。
こうしたトラブルが発生すれば、販売者は業務上過失致死傷罪や損害賠償責任を問われる可能性もあります。
問題なのは、こうした無許可ジビエの多くが一見して見分けがつかないこと。
「イベントで売ってたから大丈夫だろう」。
「SNSで人気の人が出してたし安心そう」。
そんな油断が、知らないうちにリスクへ手を伸ばす結果につながってしまいます。
一方で、正規のジビエ事業者の取り組みは、まったく別次元です。
数百万円から数千万円に及ぶ設備投資。
厳格な温度管理体制。
X線検査による異物チェック。
獣医師や衛生責任者による管理体制。
これらすべてを整え、手間もコストも惜しまず安全を守っているのです。
だからこそ、正規事業者にとって無許可営業は、単なるルール違反ではありません。
努力や信頼を踏みにじる行為であり、業界全体の信用を傷つけかねない問題でもあります。
「ジビエ料理を楽しみたい」。
その気持ちは、とても素敵なものです。
だからこそ、どこで処理された肉なのか、営業許可はあるのか。
その見えない部分に、きちんと目を向けることが大切ではないでしょうか。
金属検知(金属探知機使用のこと?)は、ガイドラインレベルで記載されていることであって、義務ではないのでは???
まあ、だからといって鉛弾が入っていてもいいということではありませんが。
💫💫💫
🐗🐗🐗— ねずねずみ (@nezu_nezu) January 25, 2026
引用元:ねずねずみのX
ジビエは、自然の恵みを丸ごと味わえる魅力的な食材。
ですが、安全であることが、その美味しさを心から楽しむための前提です。
信頼できるルートで、安心して。
そして、美味しくいただきましょう。
まとめ
ビエ料理は、自然の恵みをダイレクトに感じられる特別な食体験。
その風味や野趣には、他の肉では味わえない魅力がありますよね。
でも、その一皿の向こう側には、衛生管理の徹底や法的なルールといった、見逃せない現実がしっかりと横たわっています。
何気なく口にする料理にも、どんなプロセスを経て、どんな責任のもとで提供されているのか――そこに目を向けるだけで、世界の見え方は少し変わってきます。
もちろん、何もかもを疑ってかかる必要はありません。
でも、「どう作られたのか」にちょっと意識を向けてみる。
それだけで、食の安心感はぐっと高まるはずです。
選ぶ側の知識と意識が、結果的に食の安全や文化そのものを支える力になる。
そんなふうに思えると、いつもの食卓もまた、少しだけ意味を深くしてくれる気がします。