れいわ新選組の代表選に、高校生が立候補――。
一瞬、目を疑いたくなるようなニュースですよね。
でもその裏には、世代や立場を超えて「届かない声」をすくい上げようとする動きがありました。
立候補したのは、篠原一騎(しのはら いっき)。
まだ18歳という若さ。
けれど、彼の言葉には年齢以上の重みがあります。
高校生という立場だからこそ見える視点。
そこから発信されるメッセージには、共感や驚き、そして戸惑いすら巻き起こす力があるんです。
なぜ、彼は今このタイミングで代表選に名乗りを上げたのか?
そもそも、高校生が政党の「顔」になろうとする意味って、なんなんだろう?
その問いに向き合うために、まずは彼の言葉と一歩一歩の行動に、ちょっと耳を澄ませてみませんか。
何かが、きっと見えてくるはずです。
高校生が政党代表選に出馬!
2025年12月、れいわ新選組の代表選に現役高校生が名乗りを上げた――。
そのニュースは、政治の世界に小さくない衝撃をもたらしました。
立候補したのは、18歳の篠原一騎(しのはら いっき)さん。
【れいわ新選組 代表選挙に立候補!】
会見をご覧いただいた方はお分かりかと思いますが
この度、篠原一騎は #れいわ新選組 #代表選挙 に立候補させていただきます。
今回の選挙では唯一、被選挙権を有さない高校生。
『「チームれいわ」原点回帰、そして飛躍へ。』を掲げ、… pic.twitter.com/LdcOZJRp1O— 篠原一騎(しのはらいっき)@れいわ代表選候補 (@ikki_0910) December 1, 2025
引用元: 篠原一騎(しのはらいっき)のX
12月1日に告示されたれいわ新選組・第2回代表選に登場した5人の候補者の中で、最年少にして異例の存在です。
「高校生が政党代表?本当にあり得るの?」
そう思った人も多いはず。
でも実は、国会議員選挙と違って、政党の代表選に年齢制限はありません。
党の規約さえ満たしていれば、出馬は可能なんです。
しかも、れいわ新選組は“もっとも国民に開かれた政党”を掲げている。
だからこそ、若者にも門戸が開かれているわけです。
篠原さんは、れいわ所属の大島九州男 衆議院議員の推薦を受けて立候補。
これまでれいわのボランティアとして活動してきた経歴を持ち、「原点回帰と飛躍」というスローガンを掲げています。
◆ なぜ高校生が政党の顔に挑むのか?
「話題作り?」「若いだけでしょ?」
そんな声も、ゼロではありません。
でも、彼のこれまでの歩みを知ると、印象はガラリと変わります。
篠原さんは通信制のN高等学校に通いながら、
地元議会への意見書提出、政策コンテストでの受賞、政治家との政策対話など、
すでに政治の現場に足を踏み入れてきた“実践派”です。
しかも、ただの「若者代表」ではない。
生活困窮、不登校、ひとり親家庭、障がいを持つ家族と暮らす日常――
そういったリアルな環境に身を置いてきたからこそ、
制度の矛盾や支援の行き届かなさに対する疑問や怒りが、彼の原動力になっている。
「自殺率世界一のこの国を、変えたいんです」
その一言が、彼の政治参加の本気度を物語っています。
◆ 投票方法も“市民参加型”
れいわ新選組の代表選では、党所属の国会議員による15票と、
「オーナーズ」「フレンズ」と呼ばれる公式会員による15票の、合わせて30票で争われます。
つまり、国会議員だけでなく、一般の支持者たちも“代表を選ぶ権利”を持っているということ。
これはまさに、草の根民主主義の象徴とも言える仕組みです。
投票は12月8日正午まで。
そして同日の夜、結果が発表される予定です。
SNSではすでに、「誰が新代表に選ばれるのか?」と関心が高まりつつある状況。
その中に、ひとりの高校生が堂々と立っている。
時代は、確かに動き始めています。
れいわ新選組代表選に出馬した、18歳の篠原一騎さん。彼はダークホースだ😆私はとても期待しています。彼をみんなで大切に育てていきましょうよ👍#れいわ新選組#代表選挙#篠原一騎
— 柿谷 のぞむ (@ryutaro_saitani) December 1, 2025
引用元:柿谷 のぞむのX
篠原一騎の公約と経歴とは?
18歳で政党の代表選に挑む――それだけでも十分に驚きですが、やっぱり気になるのは「どんな公約を掲げているのか」「どんな経歴を持っているのか」というところ。
「若さゆえに経験不足では?」と心配する声もあるかもしれません。
でも実際のところ、篠原一騎さんはすでに政治の現場で動いてきた“ガチの高校生”なんです。
◆ 公約は“原点回帰と飛躍”
彼が掲げるスローガンは「チームれいわ 原点回帰、そして飛躍へ」。
この言葉には、れいわ新選組が設立当初から重視してきた、ボランティア中心の運営や市民参加型の政治を、もう一度見直して再スタートしようという思いが込められています。
つまり、政治の中心に当事者の声を直接届けることこそが、れいわらしさだと。
そして、その公約の中でもとくに力を入れているのが、「若者の命と暮らし」です。
篠原さんが訴えているのは、日本の若者の自殺率が“先進国の中で1位”という衝撃的な現実。
15〜19歳の死因トップが「自殺」だなんて、あまりに異常です。
☺️コレ観てました!
2022年 #茨城 #水戸 おしゃべり会『自分はまだ中学3年生で将来れいわ新選組から立候補するのが夢です。』👏#宇都宮 からお友達4人とおしゃべり会最後、太郎さんが人を集めてくれたら行きますよ!って言ったの覚えてる。なんと、あれから3年の時を経て代表選に😌#篠原一騎 さん https://t.co/S8XceOqfFs pic.twitter.com/olOjRLGhMQ
— ぞうさん🐘 (@zousan202201) December 2, 2025
引用元:ぞうさん🐘のX
進学、就職、家庭、孤独――
多くの若者が、声を上げられないまま苦しみ続けています。
そんな現実に対し、「政治が命の選択肢を奪ってはならない」と彼は強く語ります。
若年層へのメンタルケア、生活困窮者への支援、教育機会の公平化など、
具体的な課題に取り組む姿勢が、公約の随所ににじんでいるのです。
なぜ、ここまで切実に語れるのか?
それは、篠原さん自身がひとり親家庭で育ち、障がいのある家族と暮らす中で、制度の壁や支援の限界を何度も目の当たりにしてきたからです。
◆ 政治にのめり込んだ高校生活
現在、角川ドワンゴ学園のN高等学校・ネットコースに在籍する3年生。
通信制を選んだ理由は、政治活動と学業の両立を実現するため。
その行動力は1年生の頃から際立っていて、N高の「政治部」では毎回のように鋭い質問を投げかけ、講師をうならせていたとか。
2年生以降は個人での活動を本格化。
地元・栃木の県議会や市議会に意見書を提出し、政党の勉強会や講演会にも足を運び、
現場での対話を大切にするスタイルを貫いています。
2024年には「全国高校生未来会議」の政策コンテストで、参加者投票1位を獲得。
総理補佐官や国会議員とも政策について意見を交わし、すでに実践型の政策提言者として存在感を示しています。
さらに2025年には、私立高校無償化をめぐる記者会見に登壇。
「制度を導入すれば終わりじゃない」と、当事者の立場から問題提起も行いました。
この積み重ねが、彼の言葉にリアルな重みを与えているんですね。
◆ SNSや動画での発信も活発
SNSでも存在感は抜群。
X(旧Twitter)では日々の思いや活動を発信し、代表選の立候補PVも公開済み。
さらに、YouTubeの「一気に解決チャンネル」に出演し、政治の話題をわかりやすく・親しみやすく語る姿勢が評価されています。
「難しい話を難しく話さない」
それが、篠原一騎という存在が若者に支持される理由かもしれません。
これまで“政治は遠い世界”だと思っていた人たちにとって、
彼の言葉は、初めて耳に届く“現場からの声”なのかもしれません。
評判・注目度と今後の可能性
「高校生が政党の代表選に出馬!?」
このニュースが駆け巡った瞬間、ネットはざわつきました。
登場したのは、18歳の篠原一騎さん。
れいわ新選組の代表選に立候補した現役高校生の挑戦に、驚き、期待、不安――さまざまな感情が一気に噴き出したのです。
「若すぎる」「逆に頼もしい」
そんな声が飛び交う中、彼は一気に“話題の人”となりました。
街宣中に怒鳴り散らす大人が乱入。
そんなハプニングにも冷静に対応する18歳。
これは有望すぎる✨#れいわ新選組 #篠原一騎 #れいわ代表選 pic.twitter.com/XXEgQYzRie— コダマ (@kodama1234567) December 3, 2025
引用元:コダマのX (18歳でこの対応は将来に期待が持てる!)
◆ SNSでは応援と戸惑いが交錯
X(旧Twitter)上では、篠原さんの立候補に対する反応が次々と投稿されています。
「すごい高校生が現れた」
「こんなに真剣な若者がいるのか」
「大人のほうが政治を他人事にしてる気がして、なんだか恥ずかしい」
といった前向きな声がある一方で、
「実行力はあるの?」
「経験不足でしょ?」
「高校生が政党代表ってさすがに無理では…?」
といった疑念や戸惑いの声も。
無理もありません。
日本の政党代表選に高校生が立候補するなんて、歴史的にもほぼ前例がないわけですから。
れいわ新選組という、規約に柔軟性を持つ政党だからこそ実現したこの挑戦。
だからこそ、「象徴的な候補なのか?」「それとも本気で勝ちに来てるのか?」と評価が分かれるのも、ある意味では当然なのかもしれません。
とはいえ、この注目度。
もはや“ただの話題づくり”で片付けられるような状況ではないのも事実です。
◆ 若者世代の“代弁者”としての存在感
れいわ新選組は、もともと“社会的に声が届きにくい人々”の代弁者を目指す政党です。
その文脈で考えると、篠原さんの立候補は、年齢だけのインパクトではありません。
彼自身が「ひとり親家庭」「生活困窮」「教育格差」といった困難を経験してきた当事者。
だからこそ、その声にはリアルがあるし、若者世代の本音をすくい取る存在としての意味があるんです。
SNSやYouTubeでの発信も、まさにその姿勢を象徴しています。
「政治を難しく話すのではなく、生活の延長として伝えたい」
そういった思いが、同世代からの共感を少しずつ広げている理由でしょう。
立候補PVに登場した一言――
「自殺率が先進国で最も高い日本で、若者が声を上げなければ誰が変えるのか?」
この問いかけが、篠原さんのすべてを物語っているのかもしれません。
◆ 勝敗を超えた“挑戦の意味”
もちろん、現実には強力なライバルがそろっています。
現代表・山本太郎氏を筆頭に、国会議員経験者も名を連ねており、勝利の可能性だけで見れば楽観はできない状況。
でも、この挑戦の価値は、「勝つかどうか」だけでは測れません。
高校生が政党代表選に立候補できる政党がある――
それ自体が、今の日本の政治に対する強烈なメッセージです。
そして何より、「誰が言うか」ではなく、「何を言うか」が問われる時代において、
肩書や年齢ではなく、中身で勝負する姿勢そのものが、ひとつの希望になっています。
選挙結果の発表は2025年12月8日の夜。
でも、篠原一騎の物語は、そこで終わりません。
むしろ、ここからが本当のスタート。
この経験をどう活かし、どんな形で政治と向き合っていくのか。
その歩みから、まだまだ目が離せません。
まとめ
高校生という肩書に目を奪われがちですが、その奥にある経験や視点は、**単なる“若さ”の枠には収まりきらない深さ**がありました。
篠原一騎さんの立候補は、制度の“余白”――つまり、見落とされがちな可能性や未踏の領域に光を当てる試み。
同時に、これまで政治の「外」にいた声が、「中」に向かって踏み出す、その**ダイナミックな移動の始まり**でもあります。
選挙という一つの舞台を通じて、何がどう変わっていくのか。
その答えはまだ見えません。
けれど、その変化の“輪郭”は、私たちの関心と行動の積み重ねによって、**少しずつ浮かび上がっていくのかもしれません**。
もしかしたら今、政治という風景に、ほんの少し“新しい線”が引かれ始めているのかもしれません。