
地球の自転速度は本当に速くなっています!
日常生活への影響はごくわずかですが、
世界の標準時やシステムには大きな波紋が広がる可能性があります。
地球の自転速度が速くなった?
ここ数年、地球の自転速度が記録上でも速くなり
「1日が24時間未満」となる現象が観測されています。
2025年7月10日には史上最短の1日(24時間より0.00159秒短い)が記録され、
多くの専門家やメディアでも話題になっています。
自転速度の変動には主に以下のような要因があります。
月の引力・潮汐力:地球の自転は長期的に見ると
「潮汐摩擦」によって遅くなる傾向がありますが、
月の位置や引力の変化によって一時的に速度が上がることもあります。
大気や海水、気候の変化:ジェット気流やエルニーニョ、ラニーニャ現象など、
地球規模の大気や海流の動きも自転速度に影響を与えます。
地球内部(核やマントル)の運動:地球内部の液体核が減速すると、
地球の固体部分の回転がわずかに速まることで全体のバランスを取っています。
地殻や大地震などの突発的な現象:巨大地震などによっても、
地球の形状や質量分布が変化し、
自転速度にマイクロ秒単位の影響が出ることもあります。
これらの現象によって地球の自転速度が上昇した可能性がありますが、
時間にしては極わずかです。
2025年7月、「1日が史上最短」を更新
2025年7月、たびたび「1日が史上最短」に更新されています。
約3年前の2022年6月29日には、従来の記録を塗り替える
「24時間マイナス1.59ミリ秒」となる日が観測されました。
(2022年は1.47ミリ秒という記録でした)
原因としては、月の引力や大気の季節変動などで、
自然界で常に自転の細かな揺らぎを生み出しています。
小さなことですけどね。
地球の自転速度は早くなっている!
地球の自転速度が速くなる「異変」は確かに起こっていますが、
1日がミリ秒単位で短縮するだけで、多くの人の日常生活に直接的な影響はありません。
ただし!
”時刻の基準となる原子時計と世界時(UTC)”のズレが拡大すると、
これまでは「うるう秒」を足して調整してきましたが、
今後は世界初の「マイナスうるう秒=秒を引く」新たな調整法が検討対象となっています。
ITインフラや金融、衛星通信など極めて精密なタイミング制御が必要な分野では、
想定外のシステム障害や混乱のリスクもあり、世界的な注目を集めています。
まとめ
「地球の自転速度 速くなった」という話題は、
地球科学や宇宙のダイナミズムを身近に感じさせてくれるニュースです。
私たち一人一人の日常にはほぼ影響はありませんが、
今後もし「マイナスうるう秒」が導入されれば、
時刻の仕組みや世界基準が大きくアップデートされる
歴史的瞬間を目撃することになるかもしれませんね。
地球はやはり生きているということです。