2024年10月24日、「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が開催されました。
富士大学からはプロ志望届を提出していた7人中6人(支配下4人、育成2人)が指名を受け、1つの大学からこんなに指名が出るのかと話題になっていました。
なぜこんなに未来のプロ野球選手を排出したのか、気になったので調べてみたら色々分かりました。
指揮官の鋭い“観察眼”
富士大学は岩手県花巻市に位置しながら、北海道から沖縄まで、日本全国から選手が集まります。監督は安田慎太郎監督。
今年の大学4年生は、高校3年時の2020年に数々の大会が中止になるなど、新型コロナウイルスの影響を最大限に受けた世代です。
選手達は甲子園中止などアピールする機会を失うのと同様に、各大学の指導者も「選手発掘」に苦心した2020年でした。
この年は県を跨ぐ移動すら制限されたため安田監督は逸材を追い求めて取った行動がYouTubeで各地の高校生の動画をチェックしたといいます。
YouTubeで情報収集!?と思いました。
確かに県を跨ぐ移動ができなければ、直接見ることはできません。
直接見ることができなければ「選手発掘」もできません。
そこで思いついたのでしょう。今はデジタルの時代!映像をネットに上げているところは結構あります。
最近のプロ野球選手のスカウトは地方大会を見てスカウトをすると聞いたことがあります。
甲子園まで来ると投手は連投で肩を壊しやすくなってしまい、プロ野球で長く持たない、ということも聞いたことがあります。
Youtubeで情報収集とは今どきだと思いましたが、画面越しの観察眼もスゴいものがあったのでしょうね。
安田慎太郎監督の指導法
安田慎太郎監督は、選手の能力を最大限に引き出すために、データを活用した指導法を取り入れています。
彼のアプローチは、選手一人ひとりのパフォーマンスを数値化し、データに基づくフィードバックは改善点を明確にすることにあります。
これをすることにより、選手たちは自分の強みや弱点を数値として理解し、効率的にトレーニングを行うことが可能になります。
投手には球速や球の回転数、野手には打球やスイングのスピードを計測し、数値化し練習することで、実践的なスキル向上を図っていくのです。
選手たちは、数値を通じて自分の成長を実感し、モチベーションを高めることができるのです。
安田監督は「数字を出せば説得力があるし、納得する」と説明しました。
さらに「数字を出すことで、鍛えるところや自分のタイプなどがわかってくる」と言っています。
選手も数字を上げることに集中できる為、トライ・アンド・エラーでの結果がわかりやすくなるのだと思いました。
恐るべしデータ野球!
富士大学からドラフト指名選手は6人!
富士大学からの6人の指名は、育成ドラフトを含めても史上初の出来事であります。
1・オリックスから1位指名を受けた麦谷祐介外野手
2・広島東洋カープから2位指名を受けた佐藤柳之介投手
3・福岡ソフトバンクホークスから3位指名を受けた安徳駿投手
4・広島東洋カープから4位指名を受けた渡邉悠斗内野手
5・読売ジャイアンツから育成1位指名を受けた坂本達也捕手
6・千葉ロッテマリーンズから育成3位指名を受けた長島幸佑投手
安田監督は、選手たちに対して「7人はプロに進める」と自信を持って語っていました。
この言葉は、選手たちにとって言霊となり大きな励みで、彼らの努力を後押ししました。
実際、2024年のプロ野球ドラフトでは、富士大学から6人の選手が指名されるという快挙を成し遂げました。
この結果は、安田監督のもとでの緻密な戦略と選手個々の能力を引き出す指導方針が実を結んだ証であり、選手たちの成長を示すものでした。
富士大学の名声はさらに高まり、今後の選手たちのプロ入りへの道が開かれることが期待されています。
まとめ
今回、「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」で富士大学から指名選手が6名誕生した(育成も含む)ことについて調べてみました。
安田監督の観察眼と競技を継続できる環境、そしてデータに基づいた的確な指導が6人もの指名を受けた要因だと思いました。
2020年の新型コロナの流行で甲子園大会が中止になった選手達が大学を経てプロ野球選手への挑戦権を獲得したのです。
才能のある人達が整った環境で適切な指導を受けることで才能が開花したのだと思います。
富士大学という北東北大学リーグに所属する大学ですが、地方からでもプロを目指すことができる!というロールモデルを作ったと思います。
プロのスカウト達も今後富士大学野球部の選手に目が向くことは間違いないと思いました。
これからの富士大学硬式野球部、そしてそこからプロに羽ばたいていった選手達の活躍を期待したいと思います。