映画「大きな玉ねぎの下で」が来年の2025年2月7日に公開されます。
この物語の元は1985年にリリースされた歌でした。40年前のことです。
大きな玉ねぎの下ってどこ?って思う人が多いと思いました。
歌がネタ元なのに小説が出て、映画になってと処理が追いつきませんが、1つ1つ紐解いていきたいと思います。
大きな玉ねぎの下とはどこ?
まず、気になる言葉「大きな玉ねぎの下」とは日本武道館のことです。
日本武道館の屋根の上に乗っている擬宝珠(ぎぼし、ぎぼうしゅ)というものがあります。
その擬宝珠が「大きな玉ねぎ」に見えるというところからタイトルが付けられました。
これは歌を聞いていたら描写として出てきます。
「九段下の~駅を下りて~坂道を~♪人の流れ~追い越して行けば~♪」
地方住みですが、この歌詞の描写でなんとなく分かりました。
しかも歌手であれば誰しもが一度は夢を見る舞台だから、余計にピンと来ました。
この歌は「爆風スランプ」というバンドが唄った曲でまだ駆け出しの頃の曲だと思います。
1985年に爆風スランプにとって初の武道館ライブをレコード会社に決められました。
音楽の聖地:武道館へのプレッシャーから「自分達で武道館が満員になるわけがないから席が空いている事の言い訳になるような歌を作ろう」という考えに至った事がきっかけで書いたそうです。
駆け出しのバンドが「武道館を満員にする」というのは相当なプレッシャーがあったのでしょうね。
しかしこの歌も結果的に爆風スランプのバラード曲として認知され、のちにいろんなアーティストがカバーをしています。
確かにその年代を表したいい曲だと思いました。でも今の時代ではもうほとんど使わなくなった物たちが歌詞に散りばめられていますが、今の若者が理解できるのでしょうか?
歌から小説へ
映画『大きな玉ねぎの下で』は、中村航の小説を原作とし、彼自身がストーリー原案を手がけています。
この小説は、80年代の名曲「大きな玉ねぎの下で」にインスパイアされた中村航さんが小説にかきおろしており、物語の核となるテーマは、手紙を通じて結ばれる恋愛です。
80年代の文通相手との恋愛が現代の物語と絡み合い、時代を超えた感情の共鳴を生み出します。
映画はオリジナルの構成になっており、同じバイト先に勤めるふたりの学生が、連絡用のノートを通して恋に落ちていくラブストーリーになっています。
さらにその前の時代、1989年のこの歌の歌詞のような展開も用意されているようです。
これにより読者に対して懐かしさと新しさを同時に提供し、物語の深みを増しています。
中村航は、手紙というアナログなコミュニケーションを通じて、現代のデジタル時代における人間関係の温かさを再認識させることを意図しています。
2025年2月7日に公開予定で、主演には神尾楓珠と桜田ひよりが起用されており、彼らの演技にも期待が寄せられています。
小説と映画の両方を楽しむことで、より深い理解と感動を得ることができるでしょう。
音楽と主題歌
主題歌はもちろん「大きな玉ねぎの下で」ですが、歌うのは人気アーティストのasmiによってカバーされた「大きな玉ねぎの下で」です。
asmiは映画『大きな玉ねぎの下で』において、人気アーティストA-ri役を演じることが決まっています。
彼女の演技は、音楽キャリアに加えて映画初出演で新たな挑戦となり、観客に新鮮な印象を与えることでしょう。
A-riは物語の中でラジオのパーソナリティ役を務め重要な役割を果たし、彼女のキャラクターはストーリーの進行に大きな影響を与えます。
asmiの多才な才能が、映画の魅力をさらに引き立てることが期待されています。
そもそも「大きな玉ねぎの下で」は、1985年に「爆風スランプ」によってリリースされた名曲であり、以来多くのアーティストにカバーされています。
この曲は、シンプルながらも深いメッセージを持ち、世代を超えて愛され続けています。
映画化にあたり、原曲の持つ感情やメッセージや小説の表現などを新たな形で表現されることが期待されており、この曲の歴史に新たな一ページを加えることになるでしょう。
映画と音楽の融合が、観客にどのような体験をもたらすのか、劇場公開が非常に楽しみです。
まとめ
今回「大きな玉ねぎの下で」ってどこ?という疑問に、屋根の上に玉ねぎのような擬宝珠のある日本武道館であること皆さんにお伝えしました。
1985年リリースの「大きな玉ねぎの下で」という歌から始まり、同じ名前の小説を中村航さん書いて、今年2024年の8月に発売されております。
楽曲の中にある”武道館で会う約束をする”という約束の方法が現代的ではなく、もどかしくも切ない気持ちになるような映画になると勝手に予想してしまいました。
余裕のある方は小説を読まれて映画を見ると、また違う感情が生まれるようにも思います。
2025年2月7日の劇場公開を楽しみに待ちたいと思います。