前橋市初の女性市長として話題を集めた小川晶氏が、電撃的な辞職から間もないタイミングで、再び市政の舞台に舞い戻ろうとしているようです。

発端となったのは、世間をざわつかせた“ラブホテル騒動”

その余波がまだ完全に収まらない中、彼女の再出馬の動きには、早くも賛否が交錯しています。

「なぜ、今なのか?」

「誰のための再挑戦なのか?」

そんな問いが、市民の間にも静かに広がりつつあるのが現状です。

一方で、選挙戦の構図も少しずつ見え始めてきました。

注目されるのは、やはり“人物か、実績か”。

けれど、それだけでは片付けられない何かがあるのかもしれません。

信頼か、記憶か、それとも別の感情か――。

今、前橋市に流れているのは、“ただの選挙”ではない、もっと深い問いの空気なのかもしれません。




小川晶が再出馬を表明へ!

2025年11月27日に辞職した前橋市の前市長・小川晶氏が、出直し市長選に向けて動き出しました。

まだ正式な出馬表明こそないものの、12月14日に開かれた支援者集会では、「市民のための市政を諦めることはできない」と語っています。

そして翌15日には、立候補の意向を周囲に伝えたとも報じられました。

つまり、彼女はすでに出馬に向けた準備を本格化させている段階に入った、ということです。

 

この動きに対し、ネット上では早くも賛否が渦巻いています。

X(旧Twitter)では、

メンタルが強すぎる

「市政を混乱させておいて出直し?」

信頼回復してない

など、厳しい声が多く見られる一方で、

「前向きに行動する姿勢は評価したい」

1回の過ちで全てを失うのは酷だ

といった再挑戦への理解や支持を示す声も、少なからずあります。

 

そもそも小川氏は、2024年2月の市長選で保守系現職・山本龍氏を破り、前橋市初の女性市長として大きな注目を集めた存在。

弁護士出身で、群馬県議を4期務めた実績もあり、改革派の象徴として期待を背負っていました。

 

そんな中で起きたのが、2025年秋に報じられた“既婚の市幹部職員とのラブホテル利用問題”。

本人はホテルの利用を認めながらも、「打ち合わせのため」と男女関係は一貫して否定。

しかし市議会では辞職を求める声が強まり、不信任決議案の提出が目前に迫る中、11月25日に辞職願を提出し、27日に辞職が正式決定しました。

 

あれから、たった2週間余り

市政への未練を隠さない小川氏は、再び前橋の政治の表舞台に戻る構えを見せています。

果たして彼女の再挑戦は、市民の心にどう響くのか。

そして、“あの騒動”はどう捉えられているのか――。

次章では、再出馬のきっかけとなった「ラブホテル騒動」について、報道内容を整理しながら掘り下げていきます。




ラブホテル騒動の全貌とは

前橋市政に激震をもたらした「ラブホテル騒動」。

小川晶前市長が辞職に追い込まれるきっかけとなったこの問題は、いつ、どのようにして明るみに出たのでしょうか。

ここでは再出馬論からは一旦離れ、騒動そのものの経緯に焦点を当てて整理していきます。

 

発端は、2025年9月下旬の週刊誌報道

小川氏と既婚の男性市幹部職員が、ラブホテルを10回以上、あるいは十数回にわたって利用していたという内容でした。

記事には写真や利用時期の記載もあり、事実関係のリアルさが市民の間に一気に波紋を広げます。

 

「市長が?」「なぜラブホテル?」

そんな戸惑いが、報道直後から市民の間に噴き出しました

行為の是非よりも、「その場所を選んだ理由」への違和感こそが、多くの人の心に引っかかったのです。

 

報道を受け、小川氏はすぐに会見を開きました。

ラブホテルを利用したこと自体は認めながらも、「男女関係は一切ない」「業務上の打ち合わせのためだった」と説明。

ただ、その言葉がどれほど受け止められたかは、別問題でした。

 

市議会では、

「なぜ、よりによって密室性の高い場所を何度も使う必要があったのか」

という疑問が噴出。

説明責任が果たされたとは言い難く、市政への信頼は大きく揺らぎました

 

その結果、議会内では辞職を求める声が相次ぎ、不信任決議案の提出も現実味を帯びていきます。

小川氏は一時、「給与を50%減額して続投する」意向を示しましたが、混乱の収束が見えない中で方針を転換。

11月25日に辞職願を提出し、27日に正式に辞職が決定しました。

 

そして、問題は小川氏だけでは終わりませんでした。

相手とされた男性市幹部職員は、12月9日付で停職6か月の懲戒処分

さらに、12月末には依願退職することが発表されました。

 

両者ともに「不適切な関係ではなかった」と主張し続けています。

それでも、市民の多くが抱いたのは「危機管理意識が甘い」「トップとしての自覚が欠けている」といった失望の声でした。

 

仮に、不倫関係がなかったとしても――

“疑われる行動を繰り返した”という事実が、信頼という名のガラスを粉々に砕いてしまったのです。

 

市民が本当に求めていたのは、「事実」よりも“納得のいく説明”だったのかもしれません。

 

このラブホテル騒動は、単なるスキャンダルではなく、政治家としての判断力と説明責任を問うリトマス試験紙となりました。

 

では、この逆風の中で行われる出直し市長選。

その構図は、どう変わっていくのか。

次章では、他の立候補者や選挙戦の見通しについて、詳しく追っていきます。




前橋市長選は三つ巴の争いに

小川晶前市長が再出馬に強い意欲を示す中、2026年1月に行われる前橋市長選は、三つ巴の構図になる可能性が濃厚となってきました。

選挙の告示は1月5日、投開票は12日。

年明け早々の選挙に、市民の視線はもちろん、全国的な注目も集まりそうです。

 

現時点(2025年12月16日)で出馬を正式表明しているのは、2人

まず1人目は、弁護士の丸山彬(まるやま・あきら)氏(39歳)

無所属ながら自民党系2会派からの支援を受けており、強固な組織力を背景に着実に動いています。

 

丸山氏は、「透明性のある市政」「対話と現場重視の行政」を掲げ、小川市政下で生じた混乱の“立て直し役”として期待する声も。

特に保守層や中小企業関係者を中心に、支持を広げているようです。

 

2人目は、元市議の店橋世津子(たなはし・せつこ)氏(64歳)

共産党の推薦を受けての立候補で、「市民の暮らしを最優先に」「行政の私物化を許さない」という姿勢を打ち出しています。

 

店橋氏は市議時代から福祉や教育に注力し、保育士や教育現場の職員からの信頼も厚い人物。

いわゆるリベラル層や市民運動系の票をどれだけまとめられるかが鍵となりそうです。

 

そして、まだ正式な出馬表明はないものの、最も注目を集めているのが小川晶前市長

12月14日の支援者集会では「市民のための市政を諦めることはできない」と語り、翌15日には立候補の意向を周囲に伝えたとされます。

すでに「小川あきらを再選させる会」も立ち上がっており、再出馬への動きは本格化しています。

 

仮に小川氏が正式に名乗りを上げれば、選挙戦は、

  • 保守系の丸山氏
  • リベラル寄りの店橋氏
  • スキャンダルを経て再起を図る小川氏

という、三者三様の対決構図に。

まさに“ガチンコ”の三つ巴選挙です。

 

ちなみに前回(2024年)の市長選では、小川氏が自公推薦の現職・山本龍氏(66)を破って初当選

その山本氏は、今回は不出馬を明言しており、表舞台に立つことはなさそうです。

 

そのため、保守系票は丸山氏に流れる見通し。

一方の小川氏にとっては、無党派層や女性層からの支持をどこまで取り戻せるかが大きな鍵となります。

 

ただし今回は、“信頼回復選挙”。

スキャンダルの余波も残る中で、前回の勢いを再現できるかは、まったくの未知数です。

 

SNS上でも、

またこの人が出るの?

でも他に選択肢がないし…

といった揺れる声が目立ち、市民の判断も分かれています。

 

今回の市長選で焦点となるのは、政策よりも「人柄」「姿勢」「信頼」。

誰が前橋の未来を託すに足る存在か、市民の選択が問われることになります。

 

混迷の市政を乗り越え、新しい舵取り役となるのは誰なのか。

注目の選挙戦が、いよいよ幕を開けようとしています。




まとめ

前橋市政を巡る一連の動きは、もはや**一人の進退にとどまらない問題**へと広がっています。

むしろそこには、**市民一人ひとりの価値観や選択の在り方**が、静かに、けれど確かに映し出されているようにも感じられます。

誰に託すのか。

何を基準に選ぶのか。

過去に何があったのかを無視することはできません。

それでも、「**それでもなお前を向こうとする人間の姿勢**」に、何かを見出そうとする気持ちもまた、否定できないのではないでしょうか。

立場、背景、過去の出来事――

それらをすべて背負ったうえで、**再び立とうとする候補者たち**がいます。

この混迷の先に待つのは、**新たな信頼の芽生え**なのか。

あるいは、**現実の厳しさを再認識すること**なのか。

その分岐点に立っているのは、他でもない**私たち有権者自身**です。

誰を選ぶか。その選択が、これからの前橋に**確かな一歩**を刻むことになる。

それは、間違いありません。

ABOUT ME
to-chan
元介護施設職員、現ブロガー、雨を愛する人 自動車好き、読書、光輝くもの好き 座右の銘:朱に交われば赤くなる 好きな四字熟語:一期一会