「そこ、中村に出して!」

日本代表が勝った夜、塩貝健人選手のドリブルを見て、そう感じた人もいたのではないでしょうか。

2026年10月5日のキリンカップ決勝で、日本はニュージーランドに2-1で勝利。

上田綺世選手と堂安律選手がゴールを決め、2011年以来、15年ぶりの優勝を飾りました。

ところがXでは、途中出場した塩貝選手が、左にいた中村敬斗選手へパスを出さなかった場面をめぐって意見が分かれています。

結論からいうと、塩貝選手は周りの味方を十分に見られていなかったと、試合後に説明しています。

ただし、その説明だけで「代表には不要」と決めるのは、判断を急ぎすぎだと考えます。





 

本人は味方の見落としを認めていた!

まず、時間を整理しましょう。

78分は塩貝選手が投入された時刻で、話題になったカウンターは85分ごろです。

塩貝選手は左でフリーになっていた中村選手へ出さず、自分で突破を試みましたが、シュートまで持ち込めませんでした。

引用元: ⚽️寿司トニー 🇯🇵🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿🎨 ニワカの話 プレミアのX

本人は試合後、次のように話しています。

「仕掛けることしか考えてなかったです」

味方のサポートがないと思って進んだものの、映像を見返すと横に味方がいたと説明。

同じような場面が前の試合にもあったとして、自分の課題だと受け止めていました。

 

つまり、中村選手がフリーだとわかったうえで、あえて無視したと断定する根拠はありません。

「自分が点を取りたいから出さなかった」と性格の問題にするより、まずは本人が認めた周囲の確認不足を見るべきでしょう。



「本当に見えていなかったら招集を考えるべき?」

いただいたX投稿には、味方が本当に見えていなかったなら、代表招集を考え直すべきではないか、という意見がありました。

この指摘には、考えるべき部分があります。

代表のFWに求められるのは、自分がゴールへ進む力だけでなく、味方を使って点を取る判断も含まれるからです。

しかも、このとき日本は2-1でリードしていました。

 

追加点がほしい場面で、使える味方を見落として攻撃のチャンスを逃したことは、軽く扱えません。

本人が以前にも似た場面があったと話している点も、厳しく見たいところです。

ただ、ここから「もう呼ばなくていい」まで進むには、材料が足りません。

引用元: Kai / CityzensのX

今回のプレーへの評価と、今後も代表で使う価値があるかという評価は、分けて考える必要があります。

次も同じミスを繰り返すのか。それとも、味方を使う判断を増やせるのか。

招集の是非を考えるなら、そこまで見たいと思います。



「4人に囲まれてパスできるなら、見えている」は反論になる?

別の投稿では、4人に囲まれた場面でパスを出せることを理由に、周りが見えていないわけではない、という見方が示されていました。

ただし、別の場面でパスを出せたことは、今回も中村選手を把握していた証明にはなりません。

投稿に付随する映像の内容や前後の流れは、今回確認できません。

そのため、ここでは「4人に囲まれながら出せた」という投稿の説明をもとに考えます。

引用元: Stupi・D ・hero のX

ある場面で味方を見つけられたとしても、別の場面では見落とすことがあります。

今回、本人が認めたのは、そのカウンターで味方の位置を十分につかめていなかったことです。

そこから「塩貝はいつも周りが見えない」と広げるのも、別のプレーを持ち出して「今回は見えていたはず」と決めるのも、どちらも言いすぎでしょう。



「パスを出せ」より「なぜシュートしなかった」が正しい?

3つ目の投稿は、塩貝選手にはシュートコースが見えていたのではないかと考え、パスよりもシュートまで行けなかったことを問題にしています。

FWの積極性を買う意見として、うなずける部分はあります。

自分でゴールを狙える選手は、相手にとって怖い存在です。

 

ただし、本人にどんなシュートコースが見えていたかは、確認できません。

また、自分で打つつもりだったとしても、味方へのパスが有効だった可能性は残ります。

森保監督も、相手を引きつけて最後のパスを出せば、3-1にできたかもしれないと指摘していました。

監督が求めたのは、ボールを持っていないときに、相手や味方、空いている場所の情報をもっと集めることです。

この記事では、パスかシュートかを選ぶ前に、選択肢をつかめていたかが大切だったと考えます。

「なぜ打たなかった?」と「なぜ出さなかった?」は、どちらか一方だけが正しいという話ではありません。

よりゴールにつながる方法を選ぶために、周りを見る必要があったのではないでしょうか。



塩貝健人は日本代表に必要?森保監督が買っていた強み

ここで見落としたくないのが、塩貝選手が投入された理由です。

森保監督は試合後、相手が前に出てくる状況で、塩貝選手の推進力や馬力を生かしたカウンターを狙っていたと説明しています。

さらに、競り合いの強さや、自分でぐいぐい進むプレーも評価していました。

自分で仕掛ける姿勢そのものは、起用理由に含まれていたのです。

だからこそ、今回の課題を「ドリブルするな」で片づけるのはもったいないでしょう。

自分で進める強みに、味方を使う選択を加えられるか。

そこが、今後の注目点だと考えます。

一方、投稿にある「4年後、8年後の日本のエースになる」という言葉は、ファンの期待や予想です。

将来のエースになるかは、現時点では確認できません。

期待が大きくても、今回の判断の問題が消えるわけではありません。



今回のプレーは批判できるが「不要」とは別!

中村選手を使えなかった場面は、本人も認めた改善点です。

「あそこで出してほしかった」という意見には、十分な理由があります。

ただし、本人は味方を無視したと説明しているわけではなく、周囲を把握できていなかったと振り返っています。

厳しく見るべきなのは、次のプレーです。

同じようなカウンターで、自分の突破と味方へのパスを選べるようになるか。

今回のミスを受けて「代表に不要」と決めるより、課題をどう直すかに注目したいところです。





 

まとめ

塩貝健人選手が中村敬斗選手にパスを出さなかった場面は、本人も認める課題です。

試合後には、仕掛けることに意識が向き、周りの味方を十分に把握できていなかったと説明しています。

そのため、「なぜパスを出さなかった?」という指摘には理由があります。

ただし、今回のプレーだけで「日本代表には不要」と決めつけるのは早いでしょう。

森保監督は、塩貝選手の力強い突破を評価しつつ、周囲の情報をもっと集める必要があると指摘しています。

日本が2-1で勝利した試合の85分ごろに起きた、惜しいチャンスでした。

次に同じような場面が来たとき、自分で仕掛けるのか、味方を使うのか。

その判断がどう変わるかに注目したいですね。

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to-chan
元介護施設職員、現ブロガー、雨を愛する人 自動車好き、読書、光輝くもの好き 座右の銘:朱に交われば赤くなる 好きな四字熟語:一期一会