2026年7月28日、最大震度7を記録した熊本地震の発生後、熊本県嘉島町のイオンモール熊本で爆発事故が起きました。

施設では専門店の従業員7人が亡くなり、その一人が22歳の大竹玖瑠美さんです。

大竹さんについては、地震直後に一度は屋外へ避難したものの、売上金を金庫へ入れるために建物へ戻り、その約5分後に爆発に巻き込まれたと親族が証言しています。

勤務先として名前が挙がっているのは、イオンモール熊本に入っていた雑貨・コスメ店「ハビタ」です。

ただし、誰が、どのような経路で店内へ戻るよう指示したのかについては、2026年8月2日時点で会社側から詳しい説明が出ていません。

分かっている事実と遺族の証言を分けながら、爆発直前の経緯を整理します。




大竹玖瑠美の勤務先はハビタ?

大竹玖瑠美さんの勤務先として報じられているのは、イオンモール熊本内の雑貨・コスメショップ「ハビタ」です。

 

ハビタは、化粧品や生活雑貨などを扱うセレクトショップで、イオンモール熊本の専門店として営業していました。

一部報道では、大竹さんがこの店舗の従業員だったと具体的に伝えられています。

一方、地元テレビ局の初期報道では勤務先を「イオンモール熊本のテナント」と表現し、店舗名まで明示していないものもあります。

そのため、現時点での整理としては、勤務先はハビタと報じられているものの、勤務先企業による正式な説明は確認できていないという書き方が適切でしょう。

引用元: サボテン人間🌵のX

事故の直後は、亡くなった従業員の勤務先や発見場所など、複数の情報が入り交じりました。

オンワードホールディングスもイオンモール熊本に「エニィシス」「ウィゴー」を出店しており、同社グループの従業員3人が亡くなっています。

この3人は1階の搬出入口付近で発見されたと発表されており、大竹さんの勤務先とされるハビタとは別のテナントです。



避難後に店内へ戻った経緯

地震が発生したのは、7月28日午後4時27分ごろでした。

イオン側の発表によると、館内放送や巡回によって避難誘導が始まり、午後5時ごろまでに来店客の屋外避難を完了。

専門店やグループの従業員についても、いったん屋外へ避難したことを確認したとしています。

大竹さんも、地震の直後には建物の外へ避難していました。

しかし、親族の男性によると、大竹さんは「会社の指示で売り上げを金庫に入れないといけない」と話し、再び店内へ戻ったといいます。

そして、その約5分後に爆発が起きました。

爆発が発生したのは午後5時50分。

 

地震発生から約1時間20分後で、来店客の避難が完了したとされる午後5時からも、約50分が経過していました。

つまり、大竹さんは地震そのものから逃げ遅れたわけではありません。

一度は安全な屋外へ出たあと、何らかの理由で再び建物へ戻っていた。

この事実が、事故をよりやりきれないものにしています。

避難できなかったのではなく、避難したあとに戻らなければならない事情があったのか。

遺族が知りたいのは、まさにその部分なのでしょう。



売上金の入金指示はあった?

売上金を金庫へ入れるよう求める指示があったという話は、現在のところ遺族や親族の証言に基づくものです。

親族の男性は、大竹さんが「会社の指示で売り上げを金庫に入れないといけない」と話していたと証言しています。

母親も報道の取材に対し、大竹さんが「金庫にお金を入れないといけないと言われたので戻る」と話していたことを明かし、会社に真実を説明してほしいと訴えました。

引用元: モンくまのX

この証言が事実であれば、大竹さん本人の判断だけで戻ったのではなく、仕事上の指示や決まりが影響した可能性があります。

ただし、ここは慎重に分けなければなりません。

親族がその言葉を聞いたことと、指示を出した人物や具体的な内容まで確定したことは別です。

現時点では、次の点が明らかになっていません。

  • 誰が入金を求めたのか
  • 電話や対面など、どのような方法で伝えられたのか
  • 地震後の新しい指示だったのか
  • 通常の閉店作業や社内ルールに従ったものだったのか
  • 建物の安全が確認されたと伝えられていたのか

 

したがって、「会社が危険を承知で戻るよう命令した」とまでは、現段階の報道だけでは断定できません。

一方で、大竹さんが店内へ戻る直前に、売上金と会社の指示について話していたという親族証言は重いものです。

通常時なら、売上金を金庫へ移す作業は必要なのでしょう。

しかし、天井や外壁が損傷し、営業が休止されるほどの地震直後です。

そこで平常時と同じ業務を優先する必要があったのか。

お金を守る手順はあっても、従業員を二度と戻さない手順は徹底されていたのか。

この事故で問われているのは、売上金の金額ではありません。

非常時にも「いつもの仕事」が止まらなかった可能性です。



ハビタとイオン側の説明は?

ハビタ側については、一部報道で取材に応じていないと伝えられています。

2026年8月2日時点では、大竹さんが店内へ戻った経緯や売上金の扱いについて、勤務先側からの詳しい公式説明は確認できません。

遺族が求めているのは、憶測による責任追及ではなく、何があったのかという事実の説明です。

引用元: サンゾウのX

誰が何を伝え、大竹さんがなぜ「戻らないといけない」と受け止めたのか。

そこが説明されなければ、親族にとって事故の経緯は途中で途切れたままになります。

一方、イオン側は事故後、地震発生から爆発までの時系列を公表しています。

それによると、午後5時には来店客の避難誘導を完了し、専門店やグループ従業員の屋外避難も確認していたとしています。

 

その後、午後5時50分に爆発が発生しました。

また、地震発生直後に天井の落下、外壁の一部落下、スプリンクラーの作動などの施設被害を確認し、営業を休止していたことも明らかにしています。

ただし、専門店の従業員が避難後に再び館内へ入った経緯については、イオンの公表資料だけでは分かりません。

モール全体の避難方針と、各テナント内で行われた連絡や判断。

この二つの間に、何らかの食い違いがあった可能性も考えられます。

大型商業施設では、施設を管理する会社だけでなく、それぞれの専門店にも指揮系統があります。

全館放送では「避難」と伝えられていても、個別の職場から別の業務連絡が入れば、従業員はどちらに従うべきか迷うでしょう。

まして22歳の若い従業員が、「会社の指示」と受け取った言葉を、その場で拒めたのか。

非常時には「自分で危険を判断するべきだった」と言うのは簡単です。

けれど、普段から上司の指示や店のルールに従って働いている人ほど、災害が起きた瞬間だけ、その関係を切り離すのは難しいものです。



従業員に被害が集中した理由

イオンモール熊本の爆発事故では、専門店の従業員7人の死亡が確認されました。

約2700人の従業員については、その後、安否確認が完了しています。

イオン側の発表では、来店客の屋外避難は爆発のおよそ50分前に完了していました。

 

そのため、爆発時に館内や建物の近くに残っていたのは、営業停止後の確認や片付け、売上金の管理などに関わっていた従業員が中心だった可能性があります。

ただし、亡くなった7人全員が、同じ理由で館内へ戻ったと確認されているわけではありません。

オンワードグループの従業員3人についても、地震直後には屋外へ避難し、連絡が取れていたものの、爆発後に連絡が取れなくなったと発表されています。

3人が発見されたのは、1階の搬出入口付近でした。

 

なぜ、その場所にいたのか。

なぜ、複数のテナント従業員が避難後に建物付近へ戻ったのか。

 

個別の理由については、今後の調査を待つ必要があります。

それでも、来店客の避難が終わったあとに従業員が亡くなったという事実は、施設の防災を考えるうえで見過ごせません。

避難誘導というと、どうしても来店客を外へ出すことが中心になります。

しかし、客を避難させたあとも、従業員には確認作業や金銭管理、店舗の施錠といった仕事が残ります。

そこで「これだけは済ませてから」という判断が入り込む。

災害時には、その数分が取り返しのつかない差になることがあります。

今回の事故で残された疑問は、なぜ大竹さんが戻ったのかだけではありません。

 

従業員が一度避難したあと、仕事を理由に戻らなくて済む仕組みが、本当に機能していたのか。

 

命を優先するという言葉は、マニュアルに書くだけなら簡単です。

本当に必要なのは、現金も商品も施錠も後回しにしてよいと、従業員が迷わず判断できること。

そして、会社から連絡が来ても「今は戻りません」と言える仕組みです。

大竹さんの遺族が求めている説明は、一つの店舗だけの問題ではないのでしょう。

 

仕事に真面目な人ほど、非常時にも仕事を投げ出せない。

その真面目さに、会社や職場が頼ってはいなかったか。

明らかにされるべきなのは、爆発の原因だけではありません。

安全な場所まで逃げられた人が、なぜ再び危険な場所へ戻ることになったのか。

そこまで分かって初めて、この事故の経緯が説明されたことになるのだと思います。




まとめ

イオンモール熊本の爆発事故で亡くなった大竹玖瑠美さんは、雑貨・コスメ店「ハビタ」に勤務していたと報じられています。

大竹さんは地震後に一度屋外へ避難したものの、売上金を金庫へ入れるために再び館内へ戻ったと、遺族や親族が証言しました。

 

ただし、誰がどのような形で指示を出したのかは、現在も明らかになっていません。

 

来店客の避難が終わったあと、なぜ従業員だけが危険な場所へ戻ることになったのか。

問われているのは個人の判断ではなく、非常時にも通常業務を優先させかねない職場の仕組みです。

事故原因の解明とともに、避難後の従業員を二度と戻らせない体制が本当に整っていたのか、詳しい説明が求められています。

追加情報

「ハビタ」側から売上金を移すために、館内に戻る指示を出していたことがわかりました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/14c99977ff4497d0ba11c0627ead120bf69cb169

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to-chan
元介護施設職員、現ブロガー、雨を愛する人 自動車好き、読書、光輝くもの好き 座右の銘:朱に交われば赤くなる 好きな四字熟語:一期一会