ルンバのiRobotが破産?今後とサポートへの影響まとめ!
「ルンバのiRobotが破産?」というニュースに、驚いた人は多いはず。
あの掃除ロボットの代名詞とも言える存在が…と思うと、どうしても気になってくるのは、これからどうなるのか、そして自分たちにどんな影響があるのか?というところ。
サポートや保証は大丈夫?
今ルンバを買っても問題ない?
そして、ニュースの中で急に名前が出てきた、ある中国企業の正体とは?
変化のスピードが激しいこの時代、不安を感じるのはごく自然なことです。
でもその裏には、新しいヒントやチャンスが隠れている可能性だってあるんです。
この記事では、ニュースだけでは見えてこない、iRobot破産の背景とルンバのこれからについて、なるべくわかりやすくひも解いていきます。
iRobotが破産申請した理由は?
ロボット掃除機「ルンバ」で知られるiRobotが破産を申請した――
そんなニュースに、「まさか!」と驚いた人も多いのでは。
ただ、今回の破産はよくある倒産とは違います。
iRobotが申請したのは、連邦破産法11条(Chapter 11)。
これは日本でいう民事再生法に近く、会社をたたむためではなく、事業を続けながら再建を目指すための制度なんです。
実際、2025年12月14日(米国時間)、iRobotはデラウェア州の連邦破産裁判所に申請を提出。
目的は明確で、再スタートに必要な時間と資金を確保するためでした。
では、なぜルンバで有名なiRobotが、そこまで追い込まれてしまったのか?
その背景には、主に3つの要因があります。
1つ目:Amazonによる買収計画の白紙撤回
2022年、Amazonが約17億ドルでiRobotを買収する計画を発表。
しかし、独占禁止法の懸念で承認が長引き、最終的に2024年1月に中止されました。
違約金としてAmazonから約9400万ドルが支払われたものの、
iRobotにとっては、安定した資金と将来の成長戦略がごっそり失われたようなもの。
この反動は、見た目以上に深刻だったと言えます。
2つ目:中国メーカーとの激しい価格競争
EcovacsやRoborockといった中国メーカーが、
次々と「高性能・低価格」なモデルを市場に投入。
iRobotも価格を下げざるを得ず、売れても利益が出づらい構造に…。
じわじわとシェアを奪われ、収益力も削られていきました。
3つ目:関税によるコスト増
多くの製造を海外に頼っているiRobotですが、
2025年にアメリカで関税が引き上げられたことで、約2300万ドルの追加コストが発生。
すでに経営体力を失いつつあったところに、この打撃。
まさにとどめを刺された格好です。
その結果は、数字にもはっきりと出ています。
2025年第3四半期の売上は約1億4580万ドル。
前年の同じ時期は約1億9340万ドルだったので、約25%の減少。
これだけ見ると、「そりゃ苦しくもなるよな…」と納得せざるを得ません。
【ルンバの破産でロボット掃除機に関心が高い方へ】
実はダイソーでも550円でロボット掃除機が買えるんです。ええ、買えるんですよ。。 pic.twitter.com/c25C9nR6g4— みゆき|超堅実な30代独身OL猫大好き資産運用投資家 (@kabukabufxfxfx) December 15, 2025
引用元:みゆき|超堅実な30代独身OL猫大好き資産運用投資家のX
こうした要因が複雑に絡み合い、
iRobotは事業再生の道を選ぶしかなかったというのが、今回の破産申請の真相です。
でも、これは「終わり」じゃない。
むしろ、再起をかけた選択なんです。
次に気になるのは――ルンバはこれからどうなるのか?ですよね。
ルンバの今後とサポート影響
「iRobotが破産ってことは、ルンバも終わり…?」
そんな不安を感じた方もいるかもしれませんが、少なくとも今のところ、ルンバの使用やサポートに大きな影響は出ていません。
というのも、今回の破産は会社をたたむ倒産ではなく、事業を続けながら立て直すための再建手続き。
つまり、「会社はまだ生きてるし、サービスもこれまで通り継続しますよ」という意思表明でもあるんです。
実際、iRobotは公式に次のように発表しています。
「事業は通常通り継続」「製品サポート・アプリ機能・保証対応にも変更なし」。
これ、ルンバユーザーにとってはかなり大きな安心材料ですよね。
特に注目すべきは、日本法人の動き。
iRobot日本法人の山田毅社長は、「日本のユーザーに直接的な影響はない」と明言しています。
修理やアフターサービス、アプリとの連携、保証対応などもこれまで通り。
だから今ルンバを使っている人も、これから買おうとしている人も、すぐに困ることはまずないと考えてOK。
家電量販店や公式オンラインショップでも、ルンバの販売は通常通り続いています。
なので、「今のうちに買い替えた方がいい?」「サポート終わっちゃう?」なんて過剰に心配する必要はありません。
ルンバ破産かー
こんなになりながらも頑張ってくれてるうちの子はどうなっちゃうんだ pic.twitter.com/aHQ56NSPjx
— リケイパパ【子育てや旅行のブロガー】 (@PapaRikei) December 15, 2025
引用元:リケイパパ【子育てや旅行のブロガー】のX
…とはいえ、不安が出てくるのもわかります。
なにせルンバって、毎日の生活にがっつり入り込んでるデバイスですからね。
「毎日使ってるし、壊れたら対応してもらえるの?」
「アプリが急に使えなくなったら困るよね」
そんな声が出るのも自然なことです。
でも、現時点ではサービス停止や機能変更の予定は一切なし。
むしろ再建計画の中でも、「製品と顧客の信頼維持」が大前提とされています。
さらに、今回の破産申請と同時に新たな資金援助も確保済み。
債務の整理や支払いもスムーズに進める予定だとか。
となれば、サポートをないがしろにするようなことは、
自分たちの首を絞めるだけ。そんな無謀なことをするわけがないんです。
ただし、中長期的な視点では変化の兆しが出てくる可能性もあります。
たとえば、アプリ機能の一部が見直されたり、
サブスク型のサービスが導入されたり、
部品の供給体制が見直されたり…。
再建の過程でコスト削減や効率化を進めるなら、
製品のラインナップ統合や、サポート体制の簡素化といった流れもありえます。
「ルンバ」のアイロボット、アメリカで破産申請…中国メーカーの下で再建目指す
ルンバのiRobot 海外メーカーと競争激化
元々生産を委託していた
中国のメーカーが全株式を取得
再建を目指す。
アイロボットは破産手続き中も事業継続
元々中国で作られてたんだね。ルンバ‼️ pic.twitter.com/lPeISUGOiD
— 天然水💧ゐろはにしろくまカフェ🐻🐻❄️🧸 (@asakiyumemisipo) December 15, 2025
引用元:天然水💧ゐろはにしろくまカフェ🐻🐻❄️🧸 のX
だからこそ、今後は「公式の発表をきちんとチェックすること」が大事。
iRobotは情報発信にも積極的なので、サイトやSNSをこまめに見ておくと安心です。
今ルンバを使っているあなたも、これから買おうか迷っているあなたも――
「明日から困る」ようなことは起きていません。
これまで通り、掃除はルンバに任せてOKです。
中国傘下で何が変わる?
iRobotが連邦破産法11条を申請したあと、その株式をすべて取得したのが、中国・深圳の「PICEA Robotics」と、その関連会社「Santrum Hong Kong」でした。
この2社による共同体制のもと、iRobotは上場を廃止し、プライベート企業として再出発することになります。
さて、ここで気になるのが、
「親会社が中国企業になることで、ルンバに何か変わるの?」という点ですよね。
結論から言えば、すぐに大きな変化が起きるわけではありません。
ただし、中長期的には「変わるかもしれないポイント」がいくつか見えてきています。
ガラケー→スマホを根拠にトヨタ滅亡!な謎予測ですが、それがアリなら
ルンバ登場→自動掃除時代の幕開け!→中華がコピー→ルンバ破産
テスラ登場→自動運転時代の幕開け!→中華がコピー→テスラ破産
の謎予測もアリでは…?
「自動掃除が普及しても従来掃除機は無くならなかった」点にも注目— 切削 (@hoshinocarguyy) December 15, 2025
引用元: 切削のX
まずは、新たな親会社であるPICEA Roboticsについて、ちょっと整理しておきましょう。
PICEAは単なる“新興のロボットメーカー”ではありません。
実は、世界有数のロボット掃除機ODM(受託製造)メーカーで、
これまでに累計2000万台以上を製造。
ルンバをはじめ、複数のブランドを手がけており、
すでに業界ではかなりの影響力を持つ存在なんです。
しかも、精密減速機(harmonic drive)専門の子会社を持っており、
技術面でも定評がある実力派。
今回の買収も、単なる“資本注入”ではなく、
開発から生産までを一気通貫で担える体制づくりという側面があります。
では、そんなPICEAの傘下に入ったことで、
ルンバにどんな“変化”が起こりうるのか。
注目ポイントは、主に3つあります。
① ブランドイメージの変化
これまでのiRobotといえば、
「MIT出身のロボット工学者が立ち上げた、アメリカ発の技術ブランド」という印象が強かったはず。
それが今後は、「中国企業の傘下にあるブランド」という見られ方になる可能性があります。
「ルンバって中国製になったの?」
「家のマッピングデータとか、ちゃんと守られるの?」
そんな風に、プライバシーやセキュリティ面での懸念が強まる可能性も出てきます。
特に、スマートスピーカーやカメラ機能と連携して使っている人にとっては、敏感な話題ですよね。
② 製品戦略の見直し
PICEAはODMとして、量産とコスト最適化のノウハウに長けた企業。
それを活かせば、ルンバの開発スピードが加速したり、価格が下がるなどのポジティブな変化も見込めます。
ただし一方で、合理化を重視する経営方針から、
「上位モデルの廃止」や「アプリ機能の有料化」、「修理サービスの簡素化」など、
これまでのルンバとは違う方向性に進む可能性も出てきます。
短期的には大きな変化はないとしても、
数年かけて、ルンバが“別モノ”になっていく可能性はゼロではありません。
③ サポート体制の変化
いまは「これまで通りのサポートを続けます」と公式に発表されていますが、
経営再編が進む中で、グローバルの拠点統合やカスタマー対応の再編成が行われることも考えられます。
それによって、日本国内での対応スピードが落ちたり、部品供給が遅れたりといった影響が出るリスクも。
「今すぐ困る」話ではありませんが、
“変わるかもしれない”という前提で見ておくことが大切です。
とはいえ、ネガティブなことばかりでもありません。
むしろ、資本面の安定やコスト競争力の向上により、ルンバが手頃な価格になるなど、
ポジティブな恩恵も十分に考えられます。
中国メーカーならではのスピード感と改善力が、いい形でルンバに反映される可能性もありますから。
要は、今大切なのは「変化を恐れる」のではなく、
どんな方向に変わっていくのかを冷静に見極めること。
ブランド力なのか、性能なのか、価格なのか――
自分にとっての“ルンバを選ぶ理由”が、これからも満たされるかどうか。
その“納得ポイント”を、今一度見つめ直すタイミングなのかもしれません。
まとめ
時代の流れとともに、どんなに信頼されてきたブランドでも変化の波を避けることはできません。
iRobotの破産申請というニュースも、ただの経済的な話ではなく、私たちの暮らしやモノの選び方に、じわじわと影響を与える出来事なのかもしれません。
いつの間にか当たり前になった便利さ――
その裏にあるビジネスの仕組みや企業の動きを少しだけ意識してみると、
これまで気づかなかった価値や、見落としていたリスクが浮かび上がってくることもあります。
「ルンバのある日常」は、私たちの暮らしの中にしっかり根づいています。
その日常がこれからも変わらず続くのかどうか、
その答えは、もう少しだけ先の時間の中に、そっと現れてくるのかもしれません。