政治

れいわ代表選に高校生が立候補でSNS騒然?「革新」か「茶番」かで真っ二つ!

れいわ新選組の代表選が始まり、思わぬ人物が注目を集めています。
それが――なんと“現役高校生”の立候補です。

このニュースは瞬く間にSNSで拡散。

称賛の声と戸惑いの反応、期待と疑念が入り混じり、ちょっとした騒動に発展しています。

確かに今は、誰でも挑戦できる時代。

とはいえ、「政党の代表」という重責あるポジションに高校生が名乗りを上げるというのは、前代未聞とも言える事態です。

ここまで門戸が開かれたケース、過去に例があるでしょうか?

この代表選が「時代を切り拓く革新」なのか、それとも「話題先行のパフォーマンス」なのか――。

評価は見る人の価値観によって、はっきりと割れています。

ただ一つ言えるのは、
SNSがここまでざわついているのには、単なる「珍しさ」や「驚き」だけでは説明しきれない、もっと深い理由があるということ。

その背景に、静かに、でも確実に進んでいる時代の変化が見えてくるかもしれません。

さあ、この騒動の核心に、少し踏み込んでみましょう。

 

2025年12月に実施される「れいわ新選組」の代表選挙。

そのなかで今、最も注目を浴びているのが――現役高校生・篠原一騎(しのはら・いっき)さんの立候補です。

「え、高校生って出馬できるの?」と、思わず二度見した人も多いはず。

でも実はこの代表選、国政選挙とは仕組みが違うんです。

れいわの代表選は、党内ルールに基づいて行われています。

国会議員の推薦(または自薦)と、党員推薦さえあれば、党員でなくても立候補が可能

もっと言えば、被選挙権がなくても制度上は立ててしまう。

つまり、今回のような「高校生候補」も、ちゃんと“アリ”なんです。

 

篠原さんは高校3年生、18歳。

推薦には、れいわ所属の衆院議員・大石九州男氏の名も並んでいます。

掲げているのは、「チームれいわの再構築」「若者の視点で未来を変える」といったビジョン。

その発信には、大人顔負けの説得力と覚悟がにじみます。

もちろん、「代表になって何ができるの?」「学校との両立は?」といった現実的な疑問が出るのも無理はありません。

 

ただ、れいわ新選組には“共同代表制”という前例もあるんです。

仮に篠原さんが代表に選ばれたとしても、他のメンバーと役割を分担する形なら、制度的にも可能性はゼロではない。

そう考えると、今回の立候補は単なる“思いつき”や“話題作り”ではなさそうです。

むしろ、党の多様性をどう受け入れるか、民主主義の枠組みをどう広げていくか――そんなテーマを投げかけられているようにも感じます。

 

この前提をふまえたうえで、次に気になるのはここ。

「なぜ、ここまでSNSがざわついているのか?」

その理由に、少しずつ迫っていきましょう。

 

「高校生が政党の代表に立候補!?」

このニュースが流れるや否や、SNSは一気に騒然。

X(旧Twitter)では、#れいわ代表選 や #高校生立候補といったハッシュタグが瞬く間にトレンド入りし、れいわ新選組の公式発表を追い越す勢いで情報が拡散されました。

なぜ、ここまで反響が大きくなったのか?

それは単に「珍しいから」ではありません。

SNSがざわついているのは、この出来事がれいわという政党の“今後の方向性”そのものを象徴しているからです。

 

まずは、賛成派の声に目を向けてみましょう。

「若者が声をあげる時代がきた」

「形式より行動力が大事」

「この勇気そのものに意味がある」

――そんなポジティブな声が多く、特に若い世代からは「自分たちの思いを代弁してくれそう」と、共感と期待を込めた投稿が相次いでいます

 

一方で、反対派の意見もかなり手厳しい。

「ただの話題作りでは?」

「代表の立場を軽く見すぎていないか」

「実績も責任感もないまま立つのは危うい」

といった冷ややかな視線や、時に皮肉混じりの反応も目立ちます。

 

中には「党を私物化しているのでは?」という指摘もあり、れいわ新選組の政治姿勢や候補者のあり方そのものに疑問が向けられている状況です。

でも、ここが大事なポイント。

この賛否のぶつかり合いは、単純に「高校生だから良い・悪い」という話ではないんです。

むしろ、「れいわは本気で政治を開くつもりがあるのか」

「経験と若さ、どちらを優先すべきなのか」

「候補者をどこまで中身で評価しているのか」

――そんな根本的な問いが、SNSという鏡に映し出されているんですよね。

 

つまり、このSNS騒動の本質は「高校生」という肩書きだけで盛り上がっているのではなく、

民主主義の姿、政党の信頼性、政治と若者の距離感――そういった“日本政治のモヤモヤ”が、一気に噴き出した現象とも言えそうです。

SNSは感情の起爆剤。

「応援したいけど、やっぱり不安」

そんな揺れる声がぶつかり合うのは、ある意味健全な議論とも言えます。

 

でも、なぜこの議論が「革新」か「茶番」かという、真っ二つの構図にまで発展してしまったのか?

その裏には、れいわ新選組という政党が抱える“ある根本的なテーマ”が関係しているのです。

次の章では、その見えにくい背景に、もう少し深く踏み込んでみましょう。

現役高校生の立候補が波紋を呼んだ、れいわ新選組の代表選。

SNSでは「これは革新の象徴だ」「いや、ただの茶番劇に過ぎない」と、意見が真っ二つに割れています。

ではなぜ、ここまで論争が“炎上”レベルにまで発展しているのでしょうか?

その理由は、れいわ新選組という政党が持つ、ある種の「特異性」にあります。

れいわは2019年の結党以来、「既存の政治をぶっ壊す」というスタンスで注目を集めてきました。

消費税の廃止、積極財政、社会的弱者への支援――その政策は、他の政党とは一線を画しており、言ってしまえば“異端”とも言える存在です。

 

そして、最も際立っているのが、候補者選びの“異例さ”

ALSの当事者、視覚障害者、路上生活経験者など、これまで政治の場に立つことさえ困難だった人たちを、国政の舞台に送り出してきました。

つまり、れいわにとって「誰もが政治に参加できる社会をつくること」そのものが、政治活動の一環なんです。

今回の高校生立候補も、まさにその延長線上にあります。

形式や慣例よりも、「今、声をあげることの意義」を重視する姿勢。

 

それこそが“れいわらしさ”であり、そこに魅力を感じる人も多い。

でも、だからこそ起きるんです。強烈な賛否の衝突。

一部の人からは、

「どんなに開かれた政党でも、代表は重すぎる」

「本当に実務が務まるのか?」

「ただの話題作りにしか見えない」

――そんな不信や冷ややかな声も多数上がっています。

 

X(旧Twitter)では「褒め殺しでモンスターを生むな」「茶番極まれり」といった過激なコメントも拡散され、確かに厳しい空気が流れているのも事実です。

もうひとつ、この論争を複雑にしているのが、れいわ内部の事情

これまでのれいわは、山本太郎氏の圧倒的なカリスマ性に大きく依存してきました。

それゆえ「ワンマン体制」との批判も根強く、今回の代表選では「脱・山本依存」が静かに問われています。

そんななかで現れた、高校生の候補。

 

「これが次の時代の声だ」と肯定的に捉える人もいれば、

「無難な候補を避け、わざと“話題枠”を投入したのでは?」という、穿った見方も少なくありません。

つまり「革新か茶番か」という論争は、単なるパフォーマンス批判ではない。

れいわの挑戦的なスタイルに向けられた、期待と不安、理想と現実のギャップがぶつかり合っているのです。

人は、自分の“常識”を揺さぶられたとき、強い反応を見せます。

 

この代表選がここまで話題になるのは、「政治って、そもそも誰のもの?」という根源的な問いを突きつけられているからではないでしょうか。

たとえば、自分の子どもが突然「政党の代表になりたい」と言い出したとしたら――

あなたは、応援しますか?

それとも止めますか?

 

この選挙は、ただの党内イベントではありません。

私たち一人ひとりの“政治観”を静かに揺さぶっている、そんな問いかけの場でもあるのです。

 

まとめ

れいわ新選組の代表選――

それは単なるリーダー選びにとどまらず、**「誰が政治を動かすのか」**という問いそのものを、私たちに突きつけています。

若さは武器なのか、それとも未熟さなのか。

経験は信頼の証か、それとも変化のブレーキか。

多様性は理想にすぎないのか、現実に耐えうる力なのか。

 

どの問いも、**簡単に“正解”なんて出せません。**

でも今、これだけ多くの声がSNSで飛び交い、意見がぶつかり合っているという事実。

それは、人々がこの代表選を「遠い話」ではなく、**“自分ごと”として見つめている証拠**でもあります。

そして今回の立候補が残したものは、もしかすると“結果”だけでは測れない、**もっと静かで深い変化**かもしれません。

高校生という存在が代表選に名乗りを上げただけで、こんなにも議論が巻き起こる社会。

その是非はともかく、私たちは確かに、何かを問われている。

だからこそ注目すべきなのは、勝敗の行方だけではありません。

**「その過程で、どんな価値観が浮かび上がったのか」**

そこにこそ、今回の代表選の本質があるのではないでしょうか。

静かに見守りたいと思います。

ABOUT ME
to-chan
元介護施設職員、現ブロガー、雨を愛する人 自動車好き、読書、光輝くもの好き 座右の銘:朱に交われば赤くなる 好きな四字熟語:一期一会