JFAのビジュアルがなぜ炎上?韓国国旗に似てる疑惑とポスター変更の裏側!

2026年W杯に向けた日本代表の広報キャンペーンが、思わぬ波紋を呼んでいます。

注目の的となったのは、JFAが発表したキービジュアル。

そのデザインが韓国国旗に似ているとの指摘がSNSで拡散され、
一部では炎上騒ぎに発展しました。

ビジュアルの背景にある意図とは何だったのか?

そして、交錯するファンの反応とJFAの対応。

ポスター1枚が投げかけた、スポーツと象徴表現の微妙な関係が今、問われています。

 

JFAのビジュアルとは?

2025年11月、日本サッカー協会(JFA)が発表したキャンペーン「最高の景色を2026」

これは、2026年FIFAワールドカップに向けた日本代表の広報強化を目的とした、JFA主導の大型プロジェクトとして始動しました。

その中でも特に注目を集めたのが、キャンペーンの象徴として制作されたオフィシャルビジュアル(キービジュアル)です。

11月10日に公式サイトやSNSを通じて一斉公開されると、サッカーファンのみならず、JO1・INIのファン層からも一気に視線が集中しました。

 

このビジュアルに登場したのは、JO1とINIから選ばれた12人による特別ユニット「JI BLUE」

彼らはキャンペーンアンバサダーとして、日本代表を応援する“顔”として起用されています。

ぱっと見は、若者や女性ファンを狙ったマーケティングのように感じるかもしれません。

しかし実際には、サッカー界における若年層ファンとの接点を広げる狙いが込められており、ファンダム文化との融合を目指した試みといえます。

 

さて、肝心のビジュアルの中身ですが、以下のようなデザイン要素が取り入れられていました。

  • 白一色の背景
  • 中央に赤い円(太陽を思わせる)
  • その円を斜めに囲むように青のアクセント
  • 四隅に短冊状の図形を配置

全体としては洗練された印象を与えるスタイリッシュな仕上がりです。

しかし一方で、この色使いや構成に対して「どこかで見たような感覚」を抱いた人も少なくなかったようです。

その“引っかかり”が、やがて意外な方向へと波紋を広げることに――。

次章では、この感覚が炎上の火種となった背景を、より詳しくひも解いていきます。

 

なぜ韓国国旗と炎上?

JFAが発表したキャンペーンビジュアルが公開されて間もなく、SNS上ではある“ざわつき”が広がりはじめました。

「これって…韓国の国旗に似てない?」

そんな一言を皮切りに、違和感を覚えた人たちの声が次々と投稿され、X(旧Twitter)では「#サッカー日本代表」や「#JI BLUE」などの関連ワードが急上昇。

話題は一気に“炎上”の様相を呈していったのです。

 

問題視されたのは、ビジュアルに用いられた配色と構成でした。

白を基調とした背景に、中央の赤い円。

そこに斜めに重なる青いアクセント、そして四隅に配置された黒の短冊状の図形。

このスタイリッシュなデザインが、韓国の国旗「太極旗」と酷似しているという指摘が相次いだのです。

しかもこのビジュアルは、“日本代表の顔”として全国規模で使われたもの。

ファンからは、強い違和感や疑問の声が噴出しました。

 

「これ、日の丸をイメージしてるんじゃなかったの?」

「なぜ国の代表に“韓国っぽい”構図を使うのか」

「誰がOKを出したのか、意図を説明してほしい」

感情のボルテージが高まる中で、さらに火に油を注いだのが、元JFA会長・川淵三郎氏の投稿でした。

彼は自身のXで「日の丸がどこにもないのはおかしい」と発言。

この一言が報道でも取り上げられ、炎上はさらに拡大していきました。

 

さらに波紋を広げたのが、アンバサダー「JI BLUE」の所属元に関する話題です。

JO1とINIはいずれも、韓国系企業の出資を受けたLAPONEエンタテインメントに所属しています。

この事実を根拠に、「韓国資本の影響では?」といった憶測や陰謀論めいた投稿も一部で拡散。

結果的に、単なるデザインへの違和感を超えて、キャンペーンの“背景”そのものに疑問を投げかける流れへと発展してしまいました。

もはやサッカーや広報とは直接関係のない部分にまで議論が拡大していたのです。

 

そんな中、JFA側はすぐに声明を出さず、しばらく沈黙を保ったことも問題視されました。

「なぜ釈明しないのか」「これはもう説明責任を果たすべきだ」

といった声が日に日に強まり、対応の遅れがさらなる不信感を呼ぶ結果に。

SNSはとにかく反応が早く、“空白”があればそこに解釈や憶測がどんどん上書きされていく情報空間です。

今回の炎上も、まさにその特性に巻き込まれた形といえるでしょう。

 

もちろん、「言い過ぎでは?」「デザインに過剰反応しすぎ」といった冷静な声もありました。

ですが、“日本代表の顔”として発信されたからこそ、シンボル性に対する敏感な反応が起きるのは自然なこととも言えます。

 

では、JFAはその後どう対応したのか?

ビジュアルの扱いはどう変化したのか?

そして、ファンや世間はそれをどう受け止めたのか。

次章では、JFAのリアクションと修正後の展開について詳しく見ていきます。

 

ポスター変更の理由と影響

炎上の拡大を受け、日本サッカー協会(JFA)はついに対応に乗り出しました。

11月14日、キャンペーンビジュアルの差し替えを公式に発表

公開からわずか4日というスピード決断でしたが、SNS上では「ようやく動いたか」「いや、対応が遅い」と、賛否入り混じる反応が飛び交いました。

 

JFAの発表によれば、変更理由はあくまで前向きなものであり、「JI BLUEとの取り組みの意図やメッセージを、より正確に届けるため」と説明。

炎上や批判への直接的な言及は避け、あくまで前向きなトーンでの説明に徹していました。

しかし、タイミングを考えれば、世論の反応を無視できなくなった結果であることは明らかです。

 

変更後の新ビジュアルは、背景を完全に取り除き、12人のメンバーが横一列に並ぶだけという非常にシンプルな構図となりました。

かつてのスタイリッシュな配色や意匠はすべてなくなり、“無難”さを最優先にした印象です。

ですが、この「安全策」に対しても新たな不満が浮上。

「急に地味すぎる」「まるで宣材写真」「サッカーらしさが消えた」など、ビジュアルとしてのメッセージ性の希薄さが指摘され始めました。

 

さらに焦点が移ったのが、アンバサダー起用の是非です。

「なぜJI BLUEなのか」「サッカー選手との関係が見えにくい」「若年層狙いは分かるけど、説明が足りない」――

といった声が相次ぎ、今度は起用の“文脈の薄さ”そのものが問われる展開となったのです。

 

加えて、見過ごせないのが制作体制の不透明さ

今回のビジュアルを手がけたデザイナーや制作会社については、現在も一切クレジットが明かされていません

この対応に対して、「責任の所在が曖昧すぎる」「トラブルを恐れて伏せているのでは?」といった疑念や不信感が一部ユーザーから噴出しています。

 

事態を受けて、元JFA会長・川淵三郎氏に続き、現会長の宮本恒靖氏もコメントを発表。

「伝えたかったものが、きちんと伝わらなかった」と語り、デザインそのもの以上に“広報全体の伝達力不足”が課題だったと認める発言が注目されました。

 

今回のビジュアル騒動は、単なる「見た目」の問題ではありませんでした。

ユニットの起用意図、ビジュアルの構成、発信の仕方――

それらが曖昧なまま進められたことが、結果としてファンとの距離を広げてしまったといえます。

 

応援したい気持ちは変わらない。

けれど、「この顔ぶれ、このデザインで本当にいいのか?」という違和感は、今なお残っています。

炎上はひとまず落ち着きつつありますが、

JFAが描こうとしている“景色”に、ファンが心から共感できるのか。

次に問われるのは、ビジュアルそのものではなく、その先にある姿勢と伝え方なのかもしれません。

 

まとめ

発信する側の意図と、受け取る側の印象。

**そのわずかなズレが、思いがけない炎上とビジュアル変更へとつながった。**

たった一枚のデザインが、これほど多くの声を引き出したのは、
それが単なる広告ではなく、サッカー日本代表という“国を背負う存在”の象徴だったから。

期待、誇り、応援。
さまざまな想いをのせて届けられる広報の在り方は、いま改めて見直されようとしています。

「何を、誰に、どう伝えるのか」――。

ビジュアルを巡る今回の騒動は、ただのトラブルではなく、発信そのものの姿勢を問う出来事だったのかもしれません。