

給食の残った食材と自ら持ち込んだ調味料を合わせて、唐揚げやおにぎりを作ったとして調理員2人が減給処分になりました。
給食調理員は「廃棄するのはもったいないという気持ちから作りはじめた。遅くまで働いている教職員に作ってあげたかった。」
調理員の善意からの行為だとは思うが、何が問題か調べてみました。
ここにコンテンツを記載インドネシアで給食無償化になる!?日本の給食はどうなる!
追加情報 1/29
給食の残り物を利用してということでしたが、正確には違っていました。
「食材を先に取り分けて他のものに調理した」ということでした。
そうなるとまた状況が変わってきます。給食用の食材をロスが出ることをあらかじめ想定していたということです。
しかし遅くまで残って仕事をしている教職員を見ていると違う感情が湧いてくるのも人間としては当然のことだと思います。
食材の一部流用という罪はありますが、職種は違いますが児童たちに寄り添う気持ちは同じだと思いました。
衛生管理や安全管理の問題、食品アレルギーの問題などの問題はありますが、
給食調理員に物質的な罰を与えるほどのことだったのか分かりません。
そのことで給食調理員の方々のモチベーションが下がらないか心配です。
もし可能であれば寛大な処分に変更していただきたいと思います。
残り物の持ち帰りは禁止!

教員が給食の残り物を無断で持ち帰った場合、法的な問題が発生することがあります。
例えば、教員が余ったパンや牛乳を持ち帰ったことで懲戒処分を受けたケースがあります。
この行為は、学校給食衛生管理基準に違反し、窃盗罪や横領罪に問われる可能性があるため、栄養士は注意が必要です。
今回のケースは給食の残り物を調理して職員に提供した栄養士の行為が問題があるといいます。
栄養士は法的な枠組みの中で多くの責任を負っています。
学校給食法に基づく衛生管理基準は、給食の残り物の取り扱いに厳格な規定を設けています。
具体的には、余った食材はその日のうちに処分し、持ち帰りを禁止することが望ましいとされています。
このような規定に違反した場合、窃盗罪や横領罪に問われる可能性があり、法的なリスクが伴いました。
今回は持ち帰るのではなく、遅くまで仕事をしている教職員に振る舞ったということです。
感情論になってしまいますが、遅くまで子どもたちの為に仕事をしている教職員たちを食べ物で応援する気持ちは、
学校に通う児童にも向いている善意からくる行動だったと思います。
それを窃盗という判断をされるのはツライと思いました。
衛生管理と安全性

衛生管理は食品安全の基盤であり、栄養士の重要な責務です。
栄養士は、食品衛生責任者として、食材の取り扱いや調理過程において厳格な衛生基準を遵守する必要があります。
これは、食中毒や感染症のリスクを軽減するために不可欠です。
栄養士は、食材の選定から調理、提供に至るまで、全ての段階で衛生管理を徹底しなければなりません。
給食の残り物を扱う際には、適切な衛生管理が求められます。
その日の給食の余り物をそのままゴミとして破棄することが本来の処理方法ですが、
捨ててしまうくらいなら調理して食べてもらったほうが食材にとっても本望だと思いました。
日本には昔から「もったいない」文化が根付いていると思います。
今日までに使い切る食材の破棄方法としてはよくなかったとは思いますが、
学校を守るチームとしての行為としては誇らしい行動だとわたしは思いました。
法的問題への対策
給食の残り物を調理して職員に提供する際の法的問題を回避するためには、栄養士に対する教育と研修が不可欠です。
特に、食品衛生責任者としての役割を理解し、職業倫理を遵守することが求められます。
教育プログラムでは、法律や規則に関する知識を深めるだけでなく、実際のケーススタディを通じて、
法的リスクを認識し、適切な対応策を学ぶことが重要です。
食品ロス削減のためには、創造的なアプローチが必要です。
例えば、余った給食を廃棄するのではなく、適切な方法で再利用することが求められます。
今回の場合は、ここまでの再利用を学校側で決めておけば、報道されることはなかったのでしょう。
まとめ
今回、給食の残り物を調理して職員に提供する行為は、法的な観点から非常にデリケートな問題でした。
残った給食の食材での調理は法律違反の可能性があり、窃盗罪や横領罪に該当することがあります。
栄養士は法的リスクを理解し、適切な対応策を講じる必要があります。
今後の対応策としては、学校全体の課題として給食の取り扱いに関する明確なガイドラインを策定し、
職員全体に周知徹底することが求められます。
まかないを作ったことは調理員の善意の部分だと思います。
学校を良くする為に行った行為を減給という経済的に罰するのはどうかと思いました。
エッセンシャルワーカーという立場は権利として低く見られますが、社会にとって必要な仕事であると思います。
どうかそんな方々のモチベーションを下げるような判断だけは避けていただきたいと思いました。