もうひとつの箱根駅伝!?選手着用シューズの戦いが激化していた!

 

青山学院大学優勝
引用元:読売新聞オンライン
第101回箱根駅伝は青山学院大学が総合優勝し、2連覇を達成しました。

戦いはその前から始まっていたと言ってもいいと思います。

走る為に必要な道具のひとつとして挙げられるシューズです。

そのランニングシューズにも変化が起きているのをご存知でしょうか?

常に新たな技術が開発されている道具の世界も厳しい戦いが行われていました。

詳しく解説したいと思います。

もうNIKEは古いのか?

第101回の箱根駅伝の着用シューズの内訳です。

・アディダス 76人(36.2%)
・アシックス 54人(25.7%)
・ナイキ 49人(23.3%)
・プーマ 25人(11.9%)
・On  3人(1.4%)
・ニューバランス 1人(0.5%)
・ブルックス 1人(0.5%)
・ミズノ 1人(0.5%)

アディダスが3割を超えているしアディダスとアシックスで6割を超えています。

ナイキは2割強と一時期のナイキ1強時代はどうなっているのでしょうか?

因みに去年、100回大会の内訳はこちらです。

・ナイキ 98人(42.6%)
・アシックス 57人(24.8%)
・アディダス 42人(18.3%)
・プーマ 20人(8.7%)
・ミズノ 5人(2.2%)
・On  3人(1.3%)
・HOKA  2人(0.9%)
・ニューバランス 1人(0.4%)
・アンダーアーマー 1人(0.4%)
・ブルックス 1人(0.4%)

引用元:EKIDEN NEWSより(101回、100回大会着用シューズ内訳)

ナイキが4割強で強かったようです。

ナイキのヴェイパーフライが数年前に開発されました。

これはカーボンプレートを一枚入れることで反発力が上がり、前に進む推進力に変わるというものでした。

当時は画期的でどこかの大会ではピンクのシューズで埋め尽くされている大会もありました。(特徴的なピンク色だったので笑)

それくらいタイムのあがるシューズだったということです。

それがわずか1年の間に何があったのでしょう。

青山学院大学のスポンサーはアディダス!

青山学院大学アディダス
引用元:青学大はアディダス着用で臨んだ(代表撮影)(TOKYO-SPORTS)
今回の箱根駅伝を制覇し2連覇を果たした青山学院大学ですが、アディダスとスポンサー契約をしています。

原監督がコメントしていました。

「アディダスさんはスポンサーなので、優先的にウェアや靴を着用するが、機能がいいから履く。何年か前はナイキさん一強だったが、それは機能がいいからです」

いくらスポンサーでも「悪い靴は履きませんよ。だって自分のパフォーマンスが上がらなかったら何にもならない」

「それだけアディダスさんの靴の機能性が数段アップした。忖度で履いていない。やっぱりいいから履いている。アディダスさんの靴はかなり進化している」

引用文:東スポWEB

今大会は「アディオス Pro EVO 1」(税込み8万2500円)が人気があったようです。

しかし1足8万円はスポンサーとかの力が働かないと手の出せるシューズではないと思いました。

アディダスが多い
引用元:文春オンライン (大会を通してアディダスが多い印象です。)
お兄さん
お兄さん
シューズ1足で8万円は高い気がするね!

ごはんがたくさん食べれるニャ~
ねこ
ねこ

そういった企業のバックアップがあっての優勝だったのではないでしょうか。

アディダスも「アディゼロ アディオス プロ エヴォ1」の開発がキッカケになりました。

「アディダス史上最軽量」と謳って開発したもので2023年9月にベルリン・マラソンで履いたティギスト・アセファ選手が女子世界記録を2分以上短縮したことで有名になりました。

しかし欠点は耐久性がなく、また大量生産できないことと1足8万円という価格です。

そこで2024年秋に発表したのが「アディゼロ アディオス プロ4」です。

今回箱根駅伝の6区を走り、56分台を出した野村昭夢選手も履いていたシューズです。

大変なシューズが開発されていました。

2位じゃダメなんですか!アシックス

その昔、女性議員が言っていました。

「2位じゃダメなんですか?」と2位は上位ということでしょうか。

安定のアシックスは昨年の着用率と今年の着用率はほぼ同じ25%前後で推移しています。

しかし指示される理由は必ずあると思いました。

転機は2024年10月のシカゴマラソンで優勝したジョン・コリル選手が使用していたシューズがメタスピード(プロトタイプ)です。

アシックスシューズ
引用元:文春オンライン
特徴はとにかく軽くて、フワフワする感覚、そしてスピードが出るというのです。

要は軽いので身体的な負担は最小限にして、反発力を生み前に進む推進力があがるシューズということでしょう。

恐るべきアシックスジャパンですね。

今回の箱根駅伝では6人がこのタイプを履いていました。

やはり安定的な人気があるシューズなのでしょう。

NIKE1強はもう古いことが分かりました。

まとめ

今回、箱根駅伝においてもう一つの戦いが起きていたことが分かりました。

シューズの開発は選手と二人三脚のところがあると思います。

スポンサーがついている青山学院大学は強かったです。

2位の駒澤大学は10人中5人はアシックスでした。

3位の國學院大學はアディダス、アシックス、ナイキと2人ずつで別れていました。

そういったことを考えるとたかがシューズですが、されどシューズということが分かります。

道具ひとつでこれだけ順位が変わってくるストイックな競技なのだということが分かりました。

今後の駅伝の見方の参考にしてはと思います。